【成功】ラー油の染み抜きデニム編【元通り】
日々せっせとエイジングに勤しんでいるWAREHOUSEのデニム。 先日これに、悲劇が起こった。
小腹が空いたので某人気激辛カップ麺を手に取りお湯を注いで待つこと3分。 いざフタを開いてススっていた所、なんちゅうかこうもう少しパンチが欲しかったのでラー油の小瓶を持ってきた。
数滴たらして棚に戻そうとした所、それをうっかりデニムの右太もも部分に落としてしまい…。 オレンジ色をした染みを点々と盛大にこしらえてしまったのである。
大変だ。 カップ麺はそっちのけでデニムを脱いで、即その部分をお湯で洗った。
ラー油の染みはかなり手強い
かるく水気を絞って確認してみると、染みは微妙に薄らいだようにも見えたのでこのまま乾かしてみる事に。
そして乾ききった所で確認すると…ラー油はまったく落ちてはいなかった。
そこで今度は食器用洗剤を染みの部分につけて使用済の掃除用に保管している歯ブラシでこすってみた。
そして洗い流して乾燥させてみると…ラー油の染みはまったく落ちてはいなかった…。
もう一度同じように洗剤をつけて優しくこすり、ちなみになぜ優しくなのというと、このデニムは絶妙なる色落ちを目指しているワケで、ガシガシこすればそれが台無しになってしまう懸念があるからだ。
その後水洗いした後今度は洗濯洗剤をつけてこすり、また洗って干し乾燥させてみた。
「今度は効果あるだろう」 私はそう考えていた。 しかし、ラー油の染みはまったく落ちてはいなかった。
こうしてラー油の染みは消え去った
もはや諦めムードが漂いはじめた。 これ以上、ラー油の部分に洗剤をつけてこすり洗いを続けると、間違いなくその部分だけデニムの色が落ちるだろう。
となればこのデニムにおける私の壮大な計画は音もなく崩れ落ちてしまうだろう。 私の目指している色落ちは、かなり薄めのブルーに仕上げる事でありおそらく今回の染みは、その頃になると今の何倍も目立つものになるだろう。
デニムが仕上がったあかつきにはジャケットと合わせて履きこなそうと考えていたのだが、もはやこのデニム、作業着へと格下げせざるを得ない。
そう腹を決めて、ラー油の染みも味のうちという解釈の基、このデニムは新たな道を歩み始める事になった。
作業着だからもっと奇抜に味を出しても構わない。 燦燦と降り注ぐ太陽の中、雨風にさえさらして自然の力でデニムのエイジングを行う方針へ変更。
ニ三か月屋外に干しっぱなしにしておけば、思わぬ風合いが生まれるかもしれない。
という事でハンガーに吊るしてあとはもう、このデニムの事は一旦忘れる事にした。
そして晴天が三日ほど続いた頃だろうか。
仕込んでいる梅を土用干しする良い機会かと思い、その樽を手にベランダへと躍り出た。
そして大ザルに梅を一粒ずつ広げてゆく最中その事態に気が付いた。
はためくデニムが目に入ったのでフとラー油の染みに目をやれば…それが見つからないのである。
「妙だな…」ラー油の染みは、右太もも部分に点在している。 それを左右見間違ったのかと思えばそうでない。 日差しが強いせいかと思い屋内へ取り込んで確認しても染みが無い。
デニムを裏返してみても、ラー油の染みが、消えているのである…。
「!」
ここでフと思い出した事がある。 以前ホーロー鍋についたターメリックの黄ばみをどうやって綺麗にするのかを議論していた時、その人物が「天日に当てると良いって言いますよね」と発言したのを思い出した。
もしかするとこの話は事実であり又、ラー油に対しても効果があるという話なのではなかろうか?
まとめ
つい嬉しくなって梅を干すのも中断してデニムに虫メガネを当てて観察したが、やはり染みは跡形もなく消えていた。
そして再び本デニムは、またラー油以前のエイジング作業へと復活するに至ったのである。
しつこいラー油の染みを綺麗に落とす方法をまとめると次の通りになる。
ラー油の染みの部分を食器洗剤でこすり洗いし、その後洗濯洗剤でこすり洗いする。 その後水で洗い流して天日に三日干す
デニムに有効だったのならその他の繊維にもそうなるハズ。 ラー油の染みを作ってしまってラー油そのものが憎くて仕方がなくなってしまったそこのアナタ、ぜひ私の手法をお試しいただきたい。
では検討を祈っている!