Pint 収録記:その2

今回は夏の定番、オクラのおろしあえをご案内させていただいた。
調理工程は簡単なものの、エビのサイズが大きいものばかり市場に並んでおり、小エビが見つからずに苦戦した。 というのも、大エビを用いても味には問題ないが、どうしても切らねばならなくなってくる。 するとひと目でエビだと分かりにくくなり見栄えがしないので、
小エビを丸ごと用いたかったのだ。
放送前日に、担当者の方より「ビールのうんちくについて何か語れませんか?」と依頼があったので、それを語らせたら我が右に並ぶもの無し、と喜んで引き受けてマイ・ビアグラスを数種類携えてスタジオ入りした。
リハーサルはよどみなく進行し、おろしあえの完成後にビールの話へ。
これらのグラスをどのように使い分けているのか、という話を自由にさせていただいた所、予定時間を大幅にオーバーしたにも関わらず、局内の方々に大変評判がよろしく、本番でもその調子でという運びに。
この時点ですでにオクラはさておきビールが主体となっていた(笑)。
さすがに本番では時間厳守なので、いくつかのビール小話を削らねばならなかったが、お伝えしたかった事の本質は語る事ができたかと思う。
反省点としては、オクラを切り分けた後小鉢にそれをとるよう準備していたが、刻みオクラを包丁ですくいあげて小鉢へ移そうとすると、外へもれてしまい見苦しい映像となってしまった。
そのままあえるために用意していた大鉢へ移せば良かったのだ。 こういうのはリハーサル後に準備したりするものだから、本番が始まって初めて「シマッタ」となるワケで……。 まだまだ修行が足りない。
番組を見てくださった方々より「ビールの話面白かったよ」と言っていただけて嬉しかった。
実はビールなんて序の口で、日本酒や焼酎を喋らせたらもっとウルサイ私であるが、そこんとこを視聴者の皆様へお伝えできる機会が生まれたとすれば、まさに水を得た魚的躍動感を醸しだす事ができると私は自負している。