おーい、夏~

夏休みには早朝から親友と一緒に自転車にまたがり市民プールへ行き、たらふく泳いだら食堂のうどんをススり、帰路自転車を押しながら馴染みのソフトクリームを舐めつつプラモ屋を覗き、ガンプラを買っては日が暮れるまで冷房のよく効いた部屋で熱中する。
という幸福な生活が子供時代の古き良き思い出だ。
似たところがあるのは次男のようで、某所の市営プールの設備がスゴイからとわざわざバスに乗って足をのばし、聞けばウォータースライダーを10連チャンもカマしたのだという。 それを記念して監視員の方から何やらスタンプを貰ったそうで喜んでいる。
お盆に田舎へ行けば、朝からセミや、クワガタ採りに精を出し、昼間は大人に交じってビールの飛び交う中巨大なおにぎりを頬張り、日が暮れるまで田畑で遊んでは、夜になればスイカをかじりながら花火を楽しむ。
という夢のような暮らしが少年時代の忘れがたい思い出だ。
大きくなった子供達を連れて田舎に墓参りに出かけたら、覚悟はしていたものの異常な暑さで、線香をあげるにしろこの気温では火事になるのではと懸念し本数を減らして水撒きに精を出した。 後で報道で知ったが、過去最高の気温38度をマークしたらしい。
昼間から虫かごとアミを持って走り回る少年を目にする事はもう永遠に無いのかもしれない。