その差ガクゼン
夏にお世話になった人に、感謝のハガキを出したら戻ってきた。
ハガキを凝視すると「代金不足」となっている。 不足も何も「通常はがき」なので切手の必要はないハズなんだけど……。 意味がわからなかったので周りに聞いたらなんと、値上がりしていたんですね10円。 だから52円と書かれたハガキは戻ってきたワケだ。
そこで62円のハガキを買って書き直し、事なきを得たのだが、家に戻ってみると30枚ぐらい52円製のハガキがあるのを見つけてしまったのだった。
なんでも郵便局へ持って行ったら差額を払えば交換してくれるという。 そこで下駄をひっかけ昼さがり娘と一緒に交換へ出かけた。
窓口で伝えたら、慣れた手つきで局員は「かしこまりました!」と手続きを始めた。 52円のハガキが30枚あるので、差額の10円×30枚を支払うと、晴れて交換完了となるという話なのでカルトンへ百円を3枚出し出した。
…ところが、いくら待ってもハガキは来ない。 局員はしきりに電卓を叩いている。 枚数の数え間違いでもしたのだろうか。 5、6分ほど待った所でワケを聞けば、なんでも「差額は10円なんですが、一枚につきいくらか交換費用がかかりまして」という。
それなら言ってよと、交換費の合計はいくらなのかと聞けば、それがわからなくてマゴついているらしい。 さすがに待てないので元のハガキを受け取り、釈然としないまま買い出しに出かけた。
買い物袋を両手に提げた帰り道、別の郵便局を見つけたので「あそこに行ってみようか」と娘に言うと「今度は私が交換してみる」と手を上げたのでそうさせた。
イスに座って待っていると、ものの2分で交換を終えて戻ってきた。
前がアレで、今回あまりにもすんなり交換できたので、娘は私の伝え方が悪かったのでは、という「原因はこちら説」を唱えながら歩いた。