あっぷる収録記:その4
豚の油がジュワー
今回はとんぺい焼きだった。 せっかくなので手作りお好みソースのご案内も合わせてみた。
とんぺいは材料が少ないのですんなり行くかと思っていたところ、いざリハーサルしてみると、フライパンのサイズ、盛り付け皿、火力の調整がなかなか手こずり、試作を何枚もこしらえた。
豚肉を焼いている間にCMが入った。 その間にも肉は焼け続けていくのだが、このちょうど良い頃合いが、CM開けにピタリとハマる事はない。 なので一旦鍋を火からはずす、という事が必要となってくるのだが、いざそうすると温度が下がりすぎて次の、卵を落とした時に「ジュッ!」という音が無くなってしまうというジレンマに陥る。
あっちを立てればこっちが立たず…これぞ人生だ。
鍋の径が大きすぎて、とんぺいがペッタンコになってしまうのが解せず、小さな鍋で焼く事にした。 これは功を奏した。 が、小さいからフライ返しが入らない。そこで上から皿をかぶせて返す、という手法をとったが、ご家庭の主婦がそうやってひっくり返すかといえば…悔いが残る。
返しやすいよう、卵の量をいつもの倍にして作った所、ネギが見えにくくなった。 そこで盛付図では箸で切り取り「とんぺいリフト」する事で対処した。
何を作るのかは担当者さんと膝を突き合わせて相談しながら決めるのだが、これがなかなか悩むところであり…次は何にしよう。