ストランド・ビースト
「ビーストが長崎来てるってよ!」
と興奮したのは息子だった。 もう三年も前になるだろうか、一時期凝った、ストランド・ビーストである。
オランダのテオ・ヤンセン氏が生み出したワナワナ動く生命体を「ストランド・ビースト(砂浜の生物)」と言う。
大小様々な姿をしたビーストが展示されていたところ、やはり巨大なものになると威圧感がある。 プラ製パイプで構成されている体であるが、ちょっとした大きさのものでも優に100キロを超える重量になるという。
風の力でコミカルかつ滑らかに歩くビーストなのだが、仮に日本の砂浜へ置いたとしても、オランダみたいに強い風が吹いているワケでもないから、歩けないらしい。
数々の巨大なビーストが展示されている脇には小型のモニターが掛けられており、そこに歩いている様が映し出されてはいるものの、もう少し大きな画面にしてあげないと、なんだかビーストが気の毒な気もしたものの、
なかなか見ごたえある展覧だった。
ビーストは長崎県美術館に12月9日まで滞在している。 実際に動く様子を見れる企画も、日に何度か行われている。
※今回の画像はテスト中の魚眼で撮影した。 「こんな狭い部屋なのに、全部写っとるやないか!」と、超広角のベンリさを実感しつつ、単に面白い写真が撮れるだけでないシグマのDIAGONAL FISHEYEを、惚れ直したのだった。