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美味かもん雑記帳 > > 酒肴 > 鯛の中骨にあるコブ:鳴門骨?
2010/03/15 酒肴

鯛の中骨にあるコブ:鳴門骨?

鯛の骨にあるイボ

いつものようにを腹側から三枚おろしにしていると、ありえない所で包丁が引っかかった。

「なんでー?」と包丁を一旦抜いて、身をめくって確認すると…

腹側の骨に、コブがふたつ出っぱっていた。 写真はその骨を煮出してダシをとり、味噌汁を作っているところ。

個人的な経験によると、10枚鯛をおろせば2枚ほどの割合で、コブ付の骨を持つ鯛がいるようだ。 「どうしてコブのある鯛がいるの?」 その理由は魚屋にも漁師にも分からない。 それにしてもとにかくおろしにくいったらない。

手許の『魯山人味道』にこう書かれていた。

たいについて、京都、大阪で、子ども時分から聞きこんでいることは、玄界灘を越してきたたいでなくては美味しくないということだ。 玄界灘を通過してきたたいには、その骨にイボのような珠みたいなものができていると聞かされた。

魯山人のいう珠は今回のコブにあたるのか? そしてこの話が真実なのかを是非知りたい。 旨かったなあ味噌汁。

追記:鳴門骨

鳴門骨

先日SNSでこのコブの事が話題になっており、読めば「鳴門骨」という名で説明されていた。 鳴門の激流を渡った鯛は、骨が疲れてコブとなるとかならないとかで(2018/06/25)。

追記:鼻に角

ドナルド・キーン氏の『二つの母国に生きて』を読んでいたら谷崎潤一郎氏の美食ぶりを語る部分に行き当った。

ある時みごとな鯛が食卓を飾ったが、鳴門の渦を通った証拠として鼻に小さい「角」があった。 四国にいる谷崎文学の愛読者からの贈り物であった。

2018/08/18追記

“鯛の中骨にあるコブ:鳴門骨?” への2件のフィードバック

  1. thom@北九州 より:

    鯛のこぶについて書いている本があります。こぶが出来る過程を詳しく書いているわけではありませんが、やはり玄界灘越えに関係するようですね。不思議です。
    光文社文庫 勝見洋一著 「恐ろしい味」
    第一章「桜鯛の花見」の最後のあたりです。
    この方の本、食べ物に関しての記述が只者じゃ無いです。Amazonで大人買いしちゃいました。
    では、また。

  2. オイ より:

    早速『怖ろしい味』を購入しました。 ワクワクしています。 心から感謝いたいます!

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