福辰の酒盗
「酒盗アボカドカマンベール和え」という素晴らしい酒肴がある。 一度食べるとクセになるので、数日間連続で肴にしたりもする。 酒盗の食べ方としてはベスト3に入るのではなかろうか?
と常々思っていた所、最近考え方が変わった。
「酒盗は、そのままつまんで酒を盗まれたほうがよい。」
そう考えるようになったのは、本物の酒盗を食べてしまったからである。 先日デパートの地下食品売り場で偶然手に取った何の変哲もない酒盗の瓶が優れものだった。
原材料にはどうせワケのワカラン色んなものが入っているのだろう、と瓶を裏返すと「原材料名:カツオ(国産)、食塩、醸造酢、みりん、砂糖」というシンプルな表記。 こりゃ、本物の酒盗だ。
たしか120g入りで600円かそこらだったので、2瓶連れてかえることにした。
まさに酒盗の味わいがある。 色んな形の切れ端が入っているところから手作り感がある。 旨い酒盗だ。 レモンを絞りこんでつまむのがたまらん。 この酒盗で「酒盗アボカドカマンベール和え」を作ってみたところ、かえって美味しくなかった。 それぞれがまったく調和しなかったのだ。
本物はそれ単独で食べたほうが旨い。
この酒盗を作っているのは、高知の福辰という会社だ。 サイトを見てみると、今回購入した酒盗は辛口だということが判明した。 甘口もあるが、それには「地酒・みりん・はちみつ・オニオン」が入っているとあるので、根っからの酒盗好きには辛口がいいと思う。
福辰