KIDS UNITED
元旦、俺たちは走る。
(more…)小川ハタ店
海をボーっと眺めていたら上からサギが降りてきて、一直線に海中へ沈んでいった。 と思えばすぐに浮かびあがり、
羽を重たくバタつかせながら上空に戻っていく。 口には銀色に輝く小魚がくわえられていて、狩の成功がよほど嬉しかったのだろう、舞い上がっている様子でどこまでも飛んでゆきたい勢いだった。
小さくなったところで「ブルブルブル」と三度体を揺らして水気を切ったが、その仕草がダンスのウェーブみたいで可笑しかった。 でも次の瞬間魚は海面めがけて落っこちて行った。
すぐ追うも間に合うハズなく魚は海中に消えた。 そのまま海の中まで追うのだろうと思えば、そこはキビスを返して大空高く羽ばたいて行ったのだった。 その後ろ姿に、悔しさはみじんも感じられなかった。
(more…)息子ナビ
グーグルマップスのストリートビューはすごい。
それはさておき、息子(5歳)の道案内を記しておく。
ある日「樹液がよく出る木」を教えてくれるという話になった。 樹液が出るということは、それに集まる昆虫がいるということで、子供らにとっては恰好の猟場であり、大事な秘密の場所でもある。 それを教えてくれるということは、オイも仲間とみなされていると解釈しても間違いなかろう。 少しうれしい。
息子:「あそこに木があるやん? あそこをこう曲がったらデッカイ蜂の巣のあるとさ。 そこをね、こっちにまがってずーっと40メートルか160メートル行ったら、デカい石が4個あるやん? その、石の所から40メートルいったら、デッカイクスノキのあるとさ。 わかった?」
オイ:「えぇっ!もう説明終わり!?」
そもそも「あそこの木」というのがどれだかわからんし、「こう」といわれてもどっちに曲がればよいのかもわからん。 蜂の巣はなんとか見つけることができそうな気がするが、40メートルと160メートルといえばエライ違うぞ。 さらにデカい石の具体的な大きさを体で表現してもらうと、大体12、3センチといったところだろうか。
そのくらいの石はあたりにゴロゴロしているし、木は乱立している。 最近やらたと言葉の語尾に「やん」をつけるのは、保育園に出入りしているナントカというおじさんのマネだと本人は言う。 最近よく使う数字は何故か40と160だ。
そもそも、もしかして、息子がいう樹液ダラダラの木ってのは、オイが苦心して蚊に刺されながらも見つけたクヌギの事じゃなかろうか? その木のことは、オイと息子2人だけの秘密にしたはずだ・・・・・・。
あっさり裏切りやがった。