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2023/09/24 雑記

中年ライダー誕生:普通二輪免許を取得するまでの物語

40オヤジが普通二輪免許を取得するまでの物語

キッカケ

数年前に古いMTBを引っ張り出して漕ぐようになった

それからしばらくして「バイクに乗ったらもっと風を感じて楽しかろうなあ…」と考えるようになった。

その想いが度々頭をよぎるようになったので「免許取ってみようかな」と考えていた所、かの感染症問題が起きた。

思いはつのる

「密を避けながら人生を楽しむにもバイクって最適だよな…」とより強く考えるようになり、いざ教習所に通おうと思った所でこんなウワサを聞いた。

今、教習所人でいっぱいなんだって」と。

皆考える事は同じらしい。 そこでしばらく見合わせる事にしていたのだった。

マスクよさらば

そしてこの度、感染症の5類引き下げを機についに、重い腰をあげて教習所の門を叩いた。

子供達も随分成長し手もかからなくなったし、このタイミングがベストに思えたのだ。

入校:5月初旬

私の選んだ学校は、週に二日、入校日が定められている。 という事はそれ以外の日に入校する事はできない。 なんだか能率悪い仕組みだなと感じながら、GW明けを待った。

そして朝一、地図を見ながらその場所へ向かったのだった。

受付で入校の旨を伝えると、書類を渡され必要事項に記入をしていく。 誓約書にもサインをし、まずは視力の検査。

続いて写真撮影となる(教習所内で使用するものだがこの日このままランニングに出るつもりだったのでキャップをかぶっておりボサボサ頭での撮影となり以後卒業まで写真を見る度憂鬱な気分で過ごす事に)。

そして料金を支払い教本を入手して、講義室へ移動した。 理由は不明だがずいぶん待たされその後適性検査を受ける。

OD式安全性テスト、というもので、ハッキリ言って免許の取得と何の関係があるのだ、という面倒なテストである。

そしてその検査を受けなくても良い人々も。 理由は不明。

テストが済んだらさらに長い意味不明な待ち時間。 スマホを取り出しヒマつぶしをしようとするも、電波が非常に悪い。 しびれを切らして抗議しにいこうとしていた所でようやく職員が入ってきて、次に進んだ。

この教習所の人々は、冒頭に挨拶をした校長も含めて「時間が無い、押している」と言いながら、入校者の時間はないがしろにしている。

その日は書類だけ受け取って終わりかと思えば、

講習に必要な予約表を受け取ったり、バイクのスタンドを立てたり解除したり、乗車前のチェックとしてタイヤ、チェーン、保護バーの確認を行ったり、エンジンのかけ方、ウインカーの出し方、そしてギアチェンジの実演講習があった。

講習開始の一時間前までに行って上記点検やギアチェンジを事前に練習しておくと良いらしい。

次回の予約をして解散となるが、できるだけ早く習得したいので早々に予約を入れ学校を出た。

手袋必須、靴下は長いもの、ダメージデニム不可、半そで不可。

結局この日、4時間ほどかかった。

おじさんちょっと張り切ってみる。

一日目:早速運転す

本日から本格的な講習開始。 予定通り一時間前に到着し、自分が乗るバイクの点検作業を始める。

そしてギアチェンジの練習を黙々開始時間まで行った。

アクセルを吹かして、クラッチを握り、ギアをチェンジする、という手順を繰り返してギアを上げてゆくのであるが、その際単に吹かすのではなくあたかも運転しているつもりで吹かし続けると良い、と教習指導員に教えられそうする事に。

そして教習開始3分前になるとチャイムが鳴るので室内に戻りプロテクターやヘルメット、ゼッケン等を着用する。

初教習開始

いざ教習開始へ。 まずはバイクの横に立ち、なんとそれを横倒しにする。 そしてそれを引き起こすのだが重いのなんのってアンタ…歳かなあ。

となりで棒立ちしている指導員を尻目に「なんかコツってありますか?」とか聞いてみようかと思ったが、気合で引き起こした。 これは小柄な女性等は実行可能なのだろうか? その辺が大変気になった。 明日腰に来ていなきゃ良いけど…。

そして予習しておいたギアチェンジをしばらく行い、いざ教習コースへ。 バイクをその場所まで押してゆくが、それだけでも重たい物体なのだという事を肌身に感じる。 なんでも180キロあるそうで。

コーン to コーン

コーンが等間隔に立っており、その間をローギア、半クラッチで進んでいって停止する、という練習。

右手で行う前輪ブレーキと、右足で行う後輪ブレーキを駆使して止まるが、前輪ブレーキの効きが良すぎて停車する際ガクついてしまう。 慣れるまでしばらく繰り返す。

コース周回

続いてコースをゆっくり周回する訓練を。 ローギアで発進し、セカンドまで上げて進んで行き、停車場所前にローギアに落として指定のポールがある所でしっかり停車する。 ちなみにこのポールから30センチ以上離れて停車してはいけない。

時間が余ったので今度はサードまでギアを進めて走る練習もした。

まとめ

いずれにしろ、とにかく人生で初めて400ccのバイクにまたがって運転をしたワケであるが、そのパワー、重さ、スピード、全てが新鮮でバイクに乗る楽しさを実感できた。 これを巧みに乗りこなす事ができればそれは爽快な事だろうと思う。

その時を夢見ながら黙々講習をこなしていこうではないか。

ちなみに本日から9か月以内に講習を終えてしまわなければならない。 そして講習には時限があり、カリキュラムを進めていくうちにつまづいてしまい、時間をオーバーしてしまうと追加料金が一教習につき5000円弱必要となるそうで。

そしてヘルメットを借りてかぶる際、衛生面を考慮して紙のインナーキャップを渡されたが、それは一枚50円で三枚まで無料配布。 スイミングキャップで代用可能。

詰めて予約を入れ、コツコツ頑張れば二か月程度で免許取得は可能だと指導員。

二日目:加速そしてサード

前回の講習終わりにコースを覚えてくるよう言われ、それをおぼろげに覚えてから挑んだ。

コーナーを曲がる際の速度や直線での速度も決まっており、その直線では40キロを超えたらギアをサードに入れて、カーブ直前で減速してギアを落とす、

とやるのだが、直線で加速する際あまりの速度に(私はそう感じる)上半身が後ろに持っていかれて慌ててしまう。 バイクにどうまたがって良いのかまったく分からない。

こういう時はあらかじめ前傾姿勢で挑むのだろうか、その辺の説明は聞いていないので不明だが、サードに入れるのがやっとでその後エンストしたりもした。

一回の教習は一時間弱なのだが、圧倒的にバイクに対する慣れが足りていない事を実感しているので、できれば二時間ぐらいコースをグルグル運転させてもらえたらな、と思うのだがそのような制度のある教習所というものは存在しているのだろうか(この教習所では以前まで土日にコースを開放し、一時間数百円で乗る事ができたそうだが今現在それを廃止している、何故だ:教習本にボールペンでその項目がバッテンされているので最近までは行われていたのだろう再開してくれよ皆もっと練習したいはずその方が検定合格率も格段に上がるハズそして私は少なくとも十時間は通ったであろう)?

本日のまとめ

さておき風を感じながら走るのはとても心地よい。

三日目:ウワサの一本橋

今回から教習前にコースを3周する事に。 やった、できれば30周でもしたいぐらいだ。

ウワサでは聞いていた「一本橋」に挑む。 個人的には超難関のイメージを抱いている。

事前に指導員が手本を見せてくれたのだが、橋に乗ったらクラッチを切り、ハンドルを小刻みにグラグラさせながら渡りきった。

「なるほどそんな感じなのか」と思いながらやってみると、意外や脱輪する事もなく渡り切れてしまった。 もっと難しいと思っていたが、案外イケるかも? という実感を得た。

ただこの際、7秒以上かけて橋を渡るのが望ましく、それより早いと減点となるそうで、くり返し練習をして感覚をつかんでいった。

目線が近すぎるのでもっと遠くを見ながら走るように言われ、いざそうしてみると、橋に乗る事ができなくて失敗した…笑。

あとニーグリップだとか教えられもしたのだが、自分流に乗るのが一番簡単な気がするのだがしかし、これでは変なクセがついてしまうのかもと考え、教えられた事をなるべく身につけるように何度も挑戦した。

前輪ブレーキは一切使わず、後輪ブレーキで速度を適度に落としながら走ると9秒台を出す事ができた。 ちなみにこの橋の、反対側から乗ると緩やかな登りになっている

できれば100回ぐらい練習したい夜中まで。 それぐらい運転するのは面白い。

坂道発進

続いて坂道発進を。 上り坂に停車して、後輪ブレーキをかけてローギアに入れてクラッチを握り、アクセルを吹かす。

手ごたえを感じた所でクラッチを緩めながらブレーキをじんわり離せばスルスル昇っていった。 これは簡単。

8の字走行

続いて8の字。 セカンドで前輪ブレーキを使わず走行する。 これはコースを見ているだけだと「無理では?」と考えていたが、いざやってみると道幅が予想以上に広くて簡単だった。

ただ、スピードが遅すぎると指摘を受けたので、気持ち早めに走ってみると、確かにそのほうが走行が安定した、なるほど。

今日のまとめ

明日はスラロームを行うらしい。 イメージでは難しげだがどうだろう。

四日目:スラローム

教習所に早く着きすぎたので、本日練習するコースを歩いて予習する。 前回の一本橋も歩いて復習する。

今回初めて昼の時間を選択したが、指導員方は昼休みでくつろいでおり、バイクにまたがりエンジンをかけ、ギアチェンジの練習をするのも気が引けた。 いつもエンジン音が鳴り響いているコースも、昼休みはひっそりしている事を知った。

そして教習開始。 スラロームである。 歩いてみた所、さほど難しそうには感じなかったのだが、実際バイクで走ってみてもやはり簡単だった。

が!

本日の指導員(毎日違う)は、もっと攻めて早く通り抜けろというので頑張った所、規定タイム8秒を下回る事ができた。 7秒台である。

ところが!

もっと早く走れと指導員。 そんなまだバイクに乗って日が浅いのにあんたの満足する走りができるワケなかろうもん、と思いながら練習していた所、その指導員が見本を見せるから後ろに乗れというのでそうしたら、

まるで曲芸でもやるかのように瞬く間に通り抜けた。 後の私は振り落とされそうになった。

四日目にしてようやく気付いたのだが、やはり指導員も人間であるからそれぞれクセがある。 今回で4人目のこの人は、なんか相性が悪い気がするので話を半分に聞きながら教えてもらう事にした。

スラロームももっと遠くを見ろ、と言われてそうしたらコーンを倒してこけてしまったので後は自分のやりたいようにやっていると、うすうすコツがつかめてきた様子。

今日のまとめ

次回はクランク。 歩いて予習してみたところ、そう難しいとは感じなかったがいかに。

五日目:クランク

教習前に外周を2周するのだが、これが個人的にすごく練習になるので10周ぐらいさせてほしい。 ちなみにこれまでカーブの際ローギアで回っていた所セカンドが良いです、と指導員。 なるほどそのほうがスムーズに運転できる。 このように、まだ基本的な事が身についていない状態である。

そしてクランク。 恐る恐る侵入してみたが、想像していたよりも道幅は狭くなく、何とか抜ける事ができた。

ところがやはりここでも指導員が、「もっとバイクに乗ってるなーという感じで抜けてほしい!」というので頑張ってアクセルを吹かしてみるも、速度が速いとやはりつまってしまう。 コーンを倒さず通れたらよかろうと思うのだが。

そしてクランクに入ったら、つい目の前にだけ視線を落としてしまうが、そうではなく行く先に目を向けるようにもアドバイスされた。 やってみるとたしかに進めやすい気もすぐが、やはり自分が思う通りに運転するほうがしっくりくる。

ちなみにクランクには二種類あり、最初のは第一コーナーまでの直線が長いもので、もう一方はそれが短い。 やはり後者のほうがやや難易度が上がる。

まとめ

これまでかなりつめて教習所に通っていたのだが、それは間を空けると慣れが薄らぐような気がしていたからだ。 しかし次回は教習所の休みもあり、やや間が空く。 そうだ、自転車でクランクとスラローム、一本橋の練習をしてみよう。

六日目:車両特性

今回はバイクという乗り物の特性について。 まずは指導員の後ろに乗って、カーブの際20キロで走るのと30キロでそうするのの体感的違いについて理解した。

続いて砂利道を走行してみたり、道を水で濡らした際のブレーキの効き具合の体感等を経験。

六日目その2:急制動

なんと今回は、上記に引き続いてもう一時間講習を受ける事になった。 「時間ありますか?」と指導員に聞かれ、お願いします!と即答した。 特性ではあまりバイクに乗れなかったしちょうど良かった。

そして急制動である。 セカンドでカーブを抜けた所からアクセルをグンと回して40キロ出し、サードに入れて目印のコーンの所でブレーキをギュッと握って停止する。

と言葉で書けば簡単だが、なかなか思うようにいかない。 自分では意識していなかったのだが、サードに入れる際に足のブレーキも同時に踏んでいたり、コーンの所まではブレーキレバーに手をかけていてはいけないが、そうしていたり。

正直まだバイクの速度に慣れていないのだと思う。 そして停止後、ついクセでギアをローまで下げてしまうのだが、これはサードのまま止まるのが正しいそうで。 なんでも急な制動なのだから。

何度か繰り返したところでようやくコツがつかめてきた。

まとめ

バイクは前輪ブレーキがとてつもなく強烈に効く事を実感した。

七日目:ビッグスクーター

本日はビッグスクーターのみに乗車してコースを走る練習。 そもそも初めて乗るのでエンジンの始動法から教えてもらう。

クラッチはないので両ハンドルのブレーキを駆使しながらアクセルを調整しつつ走る。 このスクーター、聞けば日頃乗っているCB400よりも車体重量が重く、200キロを優に超えているそうで。 どうりで重いと思ったんだよな…。 おまけに排気量も400ccオーバーで、今回の免許を取得しても乗る事のないバイクなのである。

車体が大きく、ニーグリップもできないので、はじめはバランスを取るのに苦労した。 一本橋も激ムズ。

あまりにも思い通りに運転できずイラッとしたが、10分も乗ればコツがつかめてきた。 運転する面白みは無いものの、割と快適なバイクである。 今回初めて、ウインカーを出しながら走る訓練もした。

まとめ

次回で第一段階が終了するらしい。 これって何段階まであるんだろう。 そして、あとどれくらい乗れば免許を取得できるのかさえ謎なのだった。

八日目:一段階終了

なんと今回は雨。 小雨ではない。 雨の日はなるべく教習を避けようと考えていたのだが突如降ってきたのだ。

急遽雨合羽を探すも、上着だけしか見つからない…。 仕方がないのでそれとバスタオルを持って教習所へ向かった。

そこには合羽の用意があった…そうだったんだ助かった。

ドシャ降りとまではいかないが結構な雨脚の中、バイクにまたがり必至で覚えたコースを周回する。

雨の日は急制動の距離が伸びる。 そう指導員に教えられ、強くブレーキをかけると転倒する可能性があると注意をされ、恐る恐る挑んでみたら、意外と普通に止まる事ができた。

しかしこの日の教習では、アチコチで転倒している教習生を見た。 やはり注意せねば。

今回から方向指示器を出しながら運転しているのだが、思っているより対応できたのは普段車に乗っているからだろうか。

今回で、第一段階無事終了となった。 次回は何やら機械を使っての教習となるらしい。

まとめ

一体何段階まであるのだろうか? それすら知らない。

九日目:バーチャルバイク

本日は実際バイクにまたがる事はせず、PCモニター上に表示される仮想一般道路上を、仮想バイクで5分ほど運転する、というもの。

ちゃっちいハンドルとブレーキ、ギアを操作しながらモニター上のバイクを操作する。

途中通行人が現れたり、水たまりがあったり、むちゃな運転で割り込んでくる車等が現れる。 バイクの免許は路上講習がないからこれを行うのだろうか。 気休めにもならないと思う。

それを知ってか指導員も「事故っても大丈夫ですよ」なんていう。 教習時間はたっぷり余ったので、この後雑談をして過ごし時間となった。

まとめ

こんな事ならバイクに乗らせろよ、と言いたい。 あともう一回似たような講習があるらしいのだが…。

十日目:四輪コース

私の通う教習所は、四輪と二輪の教習コースは別になっている。 もちろんこれまで二輪専用コースで教習を受けてきたワケだがなんと、今日は四輪コースを走るのだという。

見渡す限り広大な、二輪の四倍以上はありそうなコース。 初めてなので当たり前だがコースの造りが分からない。 必死で図面を見ながら本日走る順序を覚えていざ実践へ。

より実際の道路に近い作りになっている。 道幅も広く、片側二車線道路である。

これまで二輪のアクロバティックなコースを走行してきたせいか、広々しており伸び伸び走しる事ができる。

これといって難所も見当たらない。 周回するうちアッという間に教習時間は終了となった。

まとめ

次回も四輪コースを走るとの事。 そしてコースをA,Bから選ぶよう言われ、何となくBを選択してみたがいかに。

十一日目:続・四輪コース

前回で勝手が分かったのでコースも覚えてサクサク周回する。 指導員に注意されたのは、バイクは基本道路の左寄りを走行するという事。 普段車しか乗らないのでこの概念がなく、つい真ん中を走ってしまう。

そして二輪は右折前になってようやく中央線に寄るように走るのだが、これがなかなか慣れなくで手間取った。

まとめ

なんと本日で二段階は終了との事。 あっけなかったなしかし。 そして指導員に検定を行っている曜日を伝えられ、予定しておくよう言われた。

もしかすると、卒業も近いのだろうか? ところで件の一本橋だが、私は発進速度が遅いからふらついて、橋に乗れない事があるのを自己判断で気づいてしまった。 ある程度初速があれば、乗りはずす事はない。 乗ってしまってからリアブレーキで滞在時間を延長すれば良いみたい。

十二日目:再び二輪コースへ

今回は3コースを走る、と思い精を出して長いコースを覚えてきたものの、まずはバイクの危険性について少々学んだ。

カーブを曲がる際、まずはセカンドで20キロ出して侵入する。 続いてサードで30キロ出して曲がる、 そして最後にサードで35キロ出して曲がる。 バイクは速度を出した状態でカーブに入るといとも簡単に中央線をはみ出してしまう、という体験だ。

続いてカーブ内にコーンを倒しておいてそれを避けて曲がる実体験をした。 なかなか大変。

続いて久しぶりに急制動。 だがその前に、急制動においても危険性についての実習が。

ちょうどブレーキをかける位置に指導員が立ちふさがっており、両手をつき出したら急制動、右手をあげたら左にかわし、左手をあげたら右にかわす、という実技。

今回右手があがったので難なく左にかわす事ができた。

続いてはUターンの難しさについて。 停止線の前に印があり、その印からUターンをする。 停止線を越えてはいけない。 いざやってみると実に困難で、つい両足をついてしまった。

このように、たとえ道路上でUターンは禁止されていないものの、いざやってみると難しいという事の体験だ。 なので実際の道路では、もしそれができそうでも、回り道をするのが良という事らしい、納得。

そして急制動。 一回目は速度がやや足りていないと言われたので二度目は思い切りアクセルを回した後止まるも、ブレーキをつよくかけすぎロックしてしまった(そんな機能がある事を知らなかった)。

三度目。 ようやく指導員からオーケーが出た。 ちなみに検定の際は、この急制動において何か不具合があれば「やり直し」を命じられるらしい。 しかも、どこが悪かったのかを具体的には提示されないそうなので、二度失敗すれば検定中止待ったなしだという。

細かな所を気にしながら慣れるしかない。

そして本日の最後に3コース。 しっかり覚えたせいもあり、スムーズに運転できた。 体がバイクに慣れてきたせいか、一本橋も、スラロームも特に気を遣わずとも走り切る事ができた。

ちなみに一本橋は侵入方向によってゆるやかな下りか登りになるのだが、私は下りでも半クラッチでブレーキを駆使しながら進んでいたものの、下りにおいてはクラッチは握ったままで良いと指導員。 でもこれは自分のやりやすいようにすれば良いかと思う。

まとめ

次回はバイクに乗らず二時間にわたって座学とバーチャルバイクを行うらしい。 乗らせてくれよバイクに。

十三日目:バーチャルバイクとDVD

前回のバーチャバイクと比べて危険度が今回増している。 死角から歩行者が飛び出てきたり、停車中の車のドアが突然開いたり。

とくに回避するのは難しくないのだが、何が慣れないかってこの仮想バイクの運転法。 アクセルの加減がつかめずローで80キロ出してコーナーに入ったりして。 たとえ事故しても咎められもしないので、気楽に流す感じ。

つづいてDVDの鑑賞を。 二人乗りする際の注意点。 バイク事故の悲惨さ。 服装についての注意点等を鑑賞した。

まとめ

バーチャルバイクは一回5分程度の運転なので教習時間がもったいない。 こんな事なら実車に乗った後の余った時間を使っても良いのではないかと強く思う。

そしてなんと、あと三回教習を受けた後は検定になる。 検定曜日は決まっており、その検定日を予定してから残り三回の教習を予定する。 結果、三日連続で教習を受け、四日目に検定を受ける事に決めた。 何でも早い方が良いし、勢いも大事だ。

十四日目:最終コースを周回

てっきり雨かと思えば快晴で気分が上がる。 今日も含めてあと三回の教習後検定を受ける事となる。 あたかも本日が検定のつもりで周回した。

一本橋も落ちる事なく通れるようになった。 これはまず初速を出す事がコツだという事を体感したからである。

クランクも特に問題ない。 スラロームは…時折無理のある曲がり方になるがコーンを倒す事もなく、「検定では緊張して今日みたいになるかもしれないですが、通れればまあ、なんとかなります」との事。

あとは右折、左折の際に確認をもっと大げさに行うよう指示を受けた。 目線だけで確認していては、検定の際本当に確認しているのかを疑われるからだ。

コースをグルグル周回していると、時折コースを間違えてしまった。

あと二回、心して運転したい。

まとめ

ここまでおよそ一ヵ月が経過している。

十五日目:続・最終コースを周回

本日は雨の中カッパを着込んでのコース周回。 特に問題なく走れているが、たまにスラロームがトロトロ運転になってしまう。

そして、昨日も注意された「確認」であるが、やはりこれも重要らしく…今までコースを覚えるのに必死だったからなあ…あさって検定を前に今頃になって注意確認に精を出す。

とはいっても特別難しい事ではなく、1、ミラーを確認。 2、目視で確認。 3、前方確認。 その後右折したりするだけだ。

久しぶりに教習本を開いてみれば、これまで気づかなかったがその指示が細やかに記載されている。 もっとも、それ以外にも重要な発進前のミラー合わせやそれに伴う左右の後方確認などは書かれていないので、とにかく慎重すぎるほどに上記の三点を確認しながら走れば問題ないかと思われる。

ちなみに本日の急制動。 速度を出してサードに入れたまではよかったのだがアクセル不足でブレーキ前に40キロを下回っていると指摘され、それを是正しての運転となった。

まとめ

ついに教習は最後の一回を残すのみとなった。 早かったなあしかし…。

左折する際、やや膨らんでいるそうで、それも減点の対象になるのだとか。 以後注意。

十六日目:続々・最終コースを周回

今日も晴れてくれた。 明日も何とか天気がもってくれたら良いが…。

昨日に引き続き、最終コースを周回する。 指摘を受けた合図に関しては教本を読み直して完璧に覚えたので何の注意もされなかった。 しかし、交差点に差し掛かった時の確認がされていないとかで、こういうのは検定の際減点対象になるそうで。

それならそうと、教本に書いておけよと。 あとはサードまで上げ速度を出した後止まる際にはポンピングブレーキを行う事ぐらいか。 バイクに乗車前に右後方確認をする事も忘れずに。

今日まで三日連続で教習を受けていて、いよいよ明日が検定となるが、詰めて予約を入れてよかったとしみじみ感じた。 やはり体がバイクに慣れてくる。 このまま検定をできる事は、大きな追い風になると思う。

あとはもう、自分のこれまでの努力を信じて検定に望むしかない。 ちなみに当日のコースは2種類あり、どちらを走るかは当日にならないと分からない。

頑張って両コースを覚えておこう。

まとめ

もう予約表を準備する必要もない。 あとはいつも通りの自分の走りをするだけだ。

十七日目:卒業検定

前日から奇妙な緊張感につつまれた。 何かしらの試験を受ける事なんでいつぶりなのだろうか…。

とにかくやるだけの事はやってきたし、あとはもう自分を信じるしかない。

12時に教習所へ向かい、受付で名前を告げ、会議室へ移動。

検定に向けての諸注意を言い渡され、採点用紙を配られる。 サッと目を通すと、事細やかに減点項目が列記されており…いささか不安が頭をよぎる。

そして13時から検定開始。 事前に受験番号を伝えられたのだが、なんと私は1番、つまり第一走者である(この日検定を受けるのは約15名)。

しかし、かえってそれが自分にとっては好都合であり、他人の走行は自分が走るまで絶対見ないようにしよう、と考えていたので望み通りの状況に置かれたのである。

いざ乗車。 近年感じた事のないほど緊張していたものの、いざ運転すれば、前日までにやった事を体が覚えていてスムーズに進んでいった。 確認や方向指示の見落としも無し。

クランクはスムーズとまではいかないが危なげなく通過。 坂道発進なんのその。 8の字楽々。 一本橋は…いつも通りに乗れたのであるが、事前に検定監督から「検定中止だけは避けてください。 一本橋はタイムがありますが、意識しすぎて脱輪したら一発中止です。 これは避けてください、危ないと思ったら走り抜けてください」と言われていたのでつい、

特に危ないと思わなかったのだが速度を上げてみたら、逆に危うく脱輪しそうになった汗。 やはり、自分の走りたいように走るのが一番だと痛感。

あとは急制動をやり直しさせられる事もなく、スラロームもベストまでとは言わないがスムーズに通過して、無事発着点へ戻ってきてバイクを降りた。

即検定官から呼ばれたので近づけば「合図の消し忘れがあったので注意してください」との事だった。

ひとまず走り切る事ができて一息ついた。 後は他の方が検定を受ける様子を黙々と、自分の走行の答え合わせも兼ねながら観察し続けた。

ちなみに普段教習時にはその日乗るバイクは自分で選ぶのであるが、検定時はあらかじめ用意されているものに乗る。

これまで意識して様々な教習車に乗るよう心掛けており、中にはクラッチのつなぎ具合やアクセルの吹かし加減が好みの一台もあったのだが、それに依存してそればかりに乗るのはアブナイと感じ、様々なものに乗車してきたのだが、

この検定時のバイクは、ひときわ運転しやすいものだった。 全てがこれまでに乗ってきたもので最高、と言える一台だった。 あえてナンバーを見ずにいたのだが、後から確認すると、やはり教習車の中で一番乗りやすいと感じていたナンバー7が検定車だったのだ。

これは教習所側もそう考えているから選ばれたのか、それは分からない。

他の受験者の走っている様子を眺めていると、皆それぞれ上手に運転している。 今から検定を受ける人から「皆上手いッスネ…」と声を掛けられたのだが「そう見えるだけですよ!」と返答しておいた。

中には小柄な女性がおり、ウソみたいにノロノロ運転で走っていたのだがそれを咎められる様子もなかったし、エンストしても問題なかった。

皆が走り終わり、会議室へ移動。 結果を待つ。

しばらくして検定官が現れて、合否の発表となった。 結果合格。 ホッ。

その後卒業式が行われ、卒業証明書他書類を渡される。 これを免許センターに持って行き、手続きを行えば晴れて公道を走る事ができるようになる。

と言いつつどのような手続きなのかがいまいちよく分からないのでそれはまた後日まとめる。

まとめ

あくまでも個人的な感想だが、卒業検定は、なるべく合格させようという意図の元行われているように感じたのでこれから受験を控えている方にはリラックスして挑まれる事をお勧めしたい。

祝卒業! 教習所の皆様大変お世話になりました。

そして試験場へ

教習所で授与された卒業書と技能検定修了書を手に試験場へ向かう。 試験場では視力の検査をするだけで、普通自動車免許を所持している私は今回併記という手続きとなる。

ちなみに視力検査も試験扱いとなるらしく、免許の更新手続きをできる施設が近隣にあったとしても、試験場にて手続きをしなければならないらしい。

免許更新と重なる

今回私が教習所に通い始めてまもなく、免許の更新を知らせるハガキが届いた。 もう5年経ったのかと目を丸くしながら「バイクの免許を取得したらどうなるんだろう?」という漠然とした疑問が浮かんだ。

そして教習所を卒業したタイミングで警察署に電話をし、この件について聞いてみた。 すると試験場の担当者に電話を回され詳細に教えていただいた。

すぐにでも手続きに行きたかったのだが、私の場合来週誕生日を控えている。 その一ヵ月後までが免許更新期限なのだが、今回併記手続きを仮に明日行った場合、即誕生日が来るので次回免許の更新が一年分早くなってしまうのだという、なるほど。

なので来週の誕生日を待って、その翌日試験場へ向かい併記手続きを行えば、無事5年の更新期間が得られるのだという。 聞いてみるもんだ、でなきゃ速攻試験場へ向かっていた。

そして試験場では予約など必要なく都合の良い日に出向いて受付をし、その後一時間半ほどで手続きは終了するのだという。 写真を撮って持参する必要もなく、試験場で無料にて撮影してくれるそうな。

試験場当日

無事誕生日を迎えたのでいざ試験場へ。 簡単な手続きを済ませるだけなので楽だと思えば朝が早い。 AM9:00~9:30までの間に受付けを済まさなければならないのである。

しかも試験場はここ長崎の場合、大村という長崎の中心部からやや離れた所にあるため、おのずと朝早くから車を走らせ向かう事になる。

雨の降りしきる中なんとか9時前に到着すれば、駐車場は8割がた埋まっていた。 このように日々免許の手続きの為にここを訪れる人は大勢いるのだろう。 ちなみに駐車場が全部埋まっている時は近隣に第二駐車場がある。

列に並んで順番を待つ。

それにしても、運転免許を取得した際もここに来たのだろうか、まったく記憶に無い…。 自分の番が来たら、教習所から渡された書類に必要事項を記入して免許証と共に渡して、すぐ隣に設置されている視力検査を受ける。 わずか10秒ほどの検査。

つづいて10:00に開く窓口で2050円で証紙を購入。 この際安全協会に加入する場合は1500円を追加で支払う。

そして10:30にホールへ集まりあらかじめ渡しておいた書類を返却してもらい、再度記入に間違いがないかを目視で確認し、写真撮影へ。 免許用の写真で撮影は無料。

撮影後5分ほど待って、免許証を手渡されて無事解散となる。

バイクの注文

これまでバイクについて書いてこなかったのだが、それは教習所の検定に通ってから考えようと決めていたからである。

「はたしてオッサンが免許を取得する事ができるのだろうか?」という想いが根底にあったからそうなっていた。

いざ免許を取ってしまえば、次はもちろんバイクである。

おおよそ目ぼしい車種に目をつけていたものの、検索してあれこれ調べていると…製造中止になってんじゃん。

教習所でお世話になったバイクであるCB400をはじめてのマイバイクとしようかな、と考えていたのだが、なんと去年の10月に製造中止となっており、どこにも流通していないもしくはプレミア価格がついているのだという…。 なんでや。

そこでしばらくアゴに梅干しをこしらえ腕組みして考えた所、250ccのバイクに目が行った。

ホンダのオフロードバイクである。

現在のところ、免許を取得してバイクにまたがり一年乗ってみた所で「バイク楽しい~!」となった暁には大型免許を目指そうと考えている。

仮にそうなった場合、もちろん大型バイクに乗る事になるのだが、もしもそうなったとしても手放さず手許に置いておいて普段使いに活用したいバイク、として考えたのがオフバイだったのだ。

親しみのあるMTBと共通する部分があるし。

という事で早速ホンダドリームに出向いて契約して前金を支払い、今納車されるのを待っている段階。 何でもひと月に一台入るかどうか、という頻度らしい昨今諸事情につき。

この件は納車されたらまた語る事にしよう。 すでに今の段階でドコをアーカスタムして、なんていう脳内の楽しみが増えている。

ヘルメット購入

ex-zero

バイクの次はメットである。 車種が決まったのでおのずとメットもオフロード系という事になるのだが、アライにショーエイはたまたシンプソン。

悩みに悩んだ。

シンプソンのM30が面白い顔をしていてなんか良いな、と感じたがなんとなく機能面で不安が残った。 アライとショーエイに関しては国産一流メーカーであるから機能面では安心なものの、まんまオフロードなデザインというのもどうか?と感じた。

特にゴーグルを着用するタイプにおいては、顔が全面覆われてしまっては、風を一身に受けながら走るという当初の希望と大きくかけ離れてしまうのではなかろうか、という懸念が生まれた。

そこでシールドタイプを選んでそれを上げて走れば良いのかもしれん、と考え始めた所で出会ったのが、ショーエイのEX-ZEROだったのだ。

なんとなくレトロな趣きではあるがシールドがシャキッと上げ下ろしできたりもして私の要望と合致する。 別売りのバイザーを取りつけるとオフロードバイクとも相性良さげ。

ということで地元のバイク用品店を覗いたら在庫があったので即購入したのだった。

この際試着して、Lサイズでちょうど良い感じだったのだが、ショーエイの専門フィッティングを行うスタッフがおり頭の計測は無料なので試しに、と勧められたので利用してみたら「Lでも良いがXLが無難かも」という事だったのでプロの意見に従う事にした。

さあバイク、準備は整った。


グローブ

dents ドライビンググローブ

教習所でグローブをはめて講習を受けるよう決められていたので、もはやバイクにはグローブが必須だという概念が生まれているのでこれも新調する事にした。

教習所においては「軍手で良いです」と言われたし、ランニング用やその他諸々用途のグローブを所有してはいるものの、せっかく初バイクなのだもの、新調するしかないだろう。

オフロードバイクで、それらしいヘルメットを用意して、いざグローブもそっち系かと思いきやそれはちょっとハズしてみたい。

色々調べてみると、本革製のドライビンググローブなるものを見つけたのでそれに決めた。 やはり直接操作の根幹を成すハンドルを握るものであるから、人工物より天然物にこだわりたい。

ロイヤルワラントでもあるデンツのこれに決めたのだった。

こうして中年ライダーは誕生した

以上が私が中型免許を取得してバイクに乗れる準備ができるまでの物語である。 ページトップの写真通り、今すでにホンダのCRF250Lにまたがり快適なライディングを楽しんでいる。

バイクの納車に関しては、次回別エントリにしたい。

これからバイクに乗ってみようかと考えているそこのあなた! への一助となれば幸いである。

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