陽性…@長崎
正月までの落ち着きは一体なんだったのか…。 国内は今、変異株による感染者激増の最中にある。
そして一本の知らせが入った。
なんでも長女が発熱していると学校から連絡があったらしい。 しかも同じ部活動の友人と合わせて三人が一度に発熱したらしい……。
最近県内でもクラスターの発生が続いており、長女の参加した大会でも、さる学校でクラスターが発生したとも聞いている。
もしかすると、というよりもむしろ、これはついに感染してしまったと考えたほうが普通である。
長女は早速帰宅して、検査に向かう事となった。 こうなると次男や次女も検査結果が出るまでは自宅待機となる。
そして妻は…なんと別の所で近くしていた人物が変異株に感染しているとの連絡を受けたそうで。
つまり濃厚接触者である。
今我が家は、二重の感染リスクの中に置かれているというわけだ。
幸い家族内で体調が優れない者はいない。 長女も熱はあるが、「お腹が空いた」とすこぶる元気だ。
思いもよらぬ休日に、きょうだいは楽しく語り合っている。
今ここで長女と妻だけ隔離をしたとしても、昨日からずっと家族は一緒にすごしているのであるから、どちらかが陽性だった場合、既に全員感染しているはず、何せ変異株は感染力がハンパないのだから。
そして症状が軽いという特徴もあるそうで。
あくる日、長女の検査結果が知らされた。
なんと陰性である。 揃って三人が発熱したにも関わらず、全員陰性だったそうで。 ひとまず安心した。
そして妻は、各地の病院を検索していち早く検査結果を知らせてくれる所を探し出して検査に向かった。
あくる日、妻の検査結果が知らされた。
陰性である。
なんともあっけなく感染リスクは消滅し、子供たちは無事、学校に行くことができた。
これを機に感染対策を今一度徹底する事を皆で誓った寒空だった。