【CPUグリス】CPU Over Temperature Errorはシリコングリスで解決できる【凄え】

そこで用済みとなった旧PCはリサイクルに出すのかといえばそうでなく、データの完全移行も済んだ事だしどういじくり回しても痛くも痒くもないので各種実験をして今後の糧とするべきなのだ。
旧PCの不調で顕著だったのが、CPU Over Temperature Error。 気温が高くなると頻繁にこのエラーが出る状態になっており、このままでは春先になったら逝ってしまうのではなかろうか、という懸念からBTOしたのである。
CPUグリスとの遭遇
このエラーについてしばらく検索していると、CPUグリスを活用すると改善されるかもしれぬという情報にたどり着いた。
CPUグリスとは、PCの頭脳であるCPUと、それを冷やすために密着設置するCPUクーラーとの間に塗るグリスである。
このグリスがあるから効率的にCPUを冷やす事ができ、PCの性能をいかんなく発揮できるようになるという地味だけど、大変な重責を担っている存在なのだ。
だからこないだBTOした時もCPUグリスのランクアップを提唱していたのかmouce社は。
PCを開いてCPUグリスの状況を確認

早速旧PCを開いて、現状グリスの状態はどうなっているのかを確認する事に。 するとまあ、乾いてますわグリス。

9年前苦心して自作した際、たしかにCPUへグリスを塗った事を覚えている。 その時はモリモリとしたグリスだったのがあなた、カピカピ干からびているではないか。
すぐさまAmazonへ直行し、グリスの品定めを始めた。
Thermal Grizzly オーバークロック用特別設計高性能熱伝導グリス Kryonaut

目についたのは、ベストセラー1位のシリコングリスであるThermal Grizzly社のKryonaut。 高温でも乾燥が進まず劣化しないらしい。 1gで¥719とはずいぶん高価で海燕の巣よりも高いんじゃ、とも思ったがこれでPCが復活できれば安いモンである、即カゴに入れた。
CPUグリスの塗り方

まずはファンとCPUの古いグリスをきれいに拭き取る。

両者がキレイになった所でCPUにグリスを塗り始める。

付属のマニュアルにある通り、CPUにグリスを×型にねり出して、


塗り広げる。

はたして1gのグリスでCPUを覆う尽くす事ができるかを心配していたが丁度良い絶妙な分量だった。 あとはファンをかぶせてしっかり止めるだけ。

いざPCを立ち上げてみると、ウソみたいにCPU Over Temperature Errorは起きなくなった。
たかがグリス、されどグリスだという事を、PCと付き合い始めて二十数年で初めて思い知ったのだった。
息を吹き返したこの旧PCも、ぜひ日々の業務に活用してゆきたい。 お別れじゃなくて嬉しい実際。