【42mm】スペースブラックリンクブレスレット画像満載レビュー【Apple Watch】
スマートウォッチにまったく興味のなかった私が息子のFitbitに触れて開眼しApple Watch5とVERSA2の二本持ちになった事をこないだ書いた。
そしてApple Watchを買うに至った理由はアップルのサイトで見つけたスペースブラックリンクブレスレットの存在この一点に尽きる。
画像を目にした瞬間、美しさの虜となった。
これまであまたの腕時計を巻いてきたが、そのどれとも似つかわしくない造形。
ステンレススチールアロイ製のブレスレットは100を超えるパーツで構成。 一つのバンドのリンクをカットするのに9時間を要す。
このコマひとつを切るのに9時間も必要なのだ。
これらの説明書きがさらに物欲を引き立てた。 読んでいるだけでウズウズしてしまい、現物を手に取り確かめるべくアップルストアに足を運んだのだった。
あいにくそのストアには38mm用の、しかもシルバーしか置いていなかった。 だがブレスレットの質感を知るには十分だった。
ストアを出ながらすでにiPhoneで42mm用スペースブラックリンクブレスレットをオンラインで購入していた。
スペースブラックリンクブレスレットの造形美
精巧極まるバタフライバックル。
両側のボタンを軽く押すと、はかなく開いて腕からすり抜ける。
そして現れた 42MM 316L STAINLESS STEEL の刻印。 この文字までもが端正だ。
開いたヒンジは細身ながら一寸のガタつきもなく滑らかに可動。
見えない部分の処理にも抜かりのない仕事がなされており、ジョブズが見れば膝を叩いて喜ぶに違いない。
閉じたバタフライバックルの薄さを見よ。 リンクよりも薄いくらいでありこれぞまさに工芸。
このスペースブラックはダイヤモンドライクカーボン(DLC)でコーティングされており黒光りが美しい。 DLCが一体何なのかを調べてみると、Wikipediaに詳しい記述があった。 なんでも硬質の炭素膜で、ハードディスクの表面等に用いられるものらしい。
ブレスレットの平面を眺めると月夜に輝くカラスヘビのウコロの様……あるいは漆黒の甲冑を連想させる。
側面を見るとギラリとしたまた別の光を反射してくる。 まるで銀座のケバいビル群の様。
一部のリンク(Apple Watch側から数えて6段目から)は裏側に取り外しボタンがついており、工具不要で足したり引いたりもできる、つまりブレスレットのサイズ調整がカンタンにできてしまう。
このブレスレットを買う際にひとつだけ不安だったのは、手首とのフィット感だった。 私は骨太なので、はたして手首に巻いたら窮屈すぎたりしないだろうかという懸念があった。 何せ買い足し用のブレスレットキットが4,800円で売られているぐらいだからだ。
だが実際巻いてみるとかなり大きくて、リンクを二つ外す結果となり今手首に吸い付くようにフィットしている。
そしてその取り外した2コマを時折手にしては、意味もなくつなげたりはずしたりして「カチリ」とした手ごたえを感じ喜んでいるのだヘンタイか。
リンクブレスレットは、シルバーだとブラックよりも11,000円安い(ブラック48,800円 / シルバー37,800円)。 だがこのブラックが存在していなかったならば、私はApple Watchをそもそも購入していない。
このブレスレットには、まったく興味のなかった人間をその気にさせる魔力が存在している。