【サントリー】大隅麦 新発売!プレス向けセミナーで料理を担当してきた【オイ】
「水と生きる」を企業理念に掲げるサントリーホールディングス株式会社様からご依頼いただき、新焼酎販売に向けてのプレス向けセミナーの料理を担当してきた。
新しく発売されるのは大隅の麦で、芋に関しては2019年2月26日に発売されており好評を得ている。
今度2月25日に発売される大隅麦を引き立てる、相性の良い料理を三品作るのが私の使命である。
日々焼酎を愛飲している私にとって、これは最も得意とする分野の仕事だ。 皆様にお喜びいただけるよう、情熱を込めて取り組む決意をした。
下見
セミナーは2月6日。 出席者リストには様々な分野のメディアの方々が並んでおり総勢30名様。 場所は都内のキッチンスタジオで開催される。
キッチンの様子の確認と、サントリー社員さんとの顔合わせで、一月下旬に上京した。 まずはサントリーの本社業務を担うお台場のサントリーワールドヘッドクォーターズへ伺った。
受付を済ませ滑らかな水の流れに見とれていると担当の方がお越しになり、挨拶を済ませて早速大隅麦の試飲をした。
大隅麦の風味
口に含むとまろみがあり、甘い薫りが鼻腔に抜ける。 これまで400銘柄以上の焼酎を飲んできたが、麦焼酎でこれほどまでにフルーティーなものはかつて経験した事がない。 バナナみたいな芳醇さである。
それでいて喉を通せば薫りの余韻が残るのかといえばそうでなく、キリッと後味を残さない切れがある。 普通焼酎というと、コクがあるのか、サッパリしているのか、どちらか一方の要素しか持ち合わせていないハズだが大隅麦はその両方の特徴を持つ極めてユニックな焼酎だという事がわかった。
次に他社の麦焼酎と比較試飲をしてみた。 味の違いは歴然であり、それらの焼酎も昔よく口にしていた銘柄だったが味の密度が大隅とは比較にならない平凡な口当たりだった。
この時点でセミナー当日、もう何を作るのかを決めた「これしかない」と。
大隅麦と合わせる料理三品
4パターン提案させていただいたが採用されたのはこの組み合わせであり、まさに私がこれしかない、と決めた三品だった。
チキン南蛮に関しては、今回大隅麦の炭酸割りも飲んでいただく予定であり、それと合わせて召し上がっていただきたく選んだものだ。 南蛮だれの甘酸っぱさが炭酸割りのパンチを引き立ててくれる。
ピェンローに関してはちょうど白菜の美味しい時期だし、胡麻油のコクがバナナのような濃厚な薫りと調和すると踏んだ。
そしてチーズスティックはハズしであり、こういう洋風のものとも大隅はよく合うという懐深さを演出したいと考えた。
ところでサントリーの社内には大変立派なバーが備えられており「流石だ」と見とれていたら時間になってスタジオへと移動した。
場所は新国立競技場のすぐ近く。 ちなみに競技場を設計したのは隈研吾氏で、先ほど伺ったサントリーお台場社屋も同氏によるデザインなのだとか。
キッチンは大型コンロがいくつも並んでいて広々としており、蒸し器や巨大オーブンも据えられていて豚の丸焼きでも作れるほどの設備で安心した。 調理器具もおおかた揃えられているし、不安要素は消えた。
セミナー前日
セミナーは15時開催である。 それまでに食材の買い出し等準備を済ませねばならないのだが、スタジオへは10時にならないと入る事ができない。 となると必然的に前日から東京入りする事となる。 このあたりが長崎に住んでいると大変な所だが仕方ない。
着いてすぐに食材の買い出しに出かける事ができたのは、宿泊先のホテルが冷蔵庫を貸し出してくれたからだ、誠に有難かった。
デパチカを覗くとなんと白菜が売り切れで焦ったが、これまで何度もオフ会を開催しているので近辺のスーパーは頭に入っており、あそこなら食材が揃うだろうという店を思い浮かべる事ができたので助かった、なんでもやっておくべきだと感じた。
30名様分の食材となると結構な量となり、腕がちぎれんばかりだったっがあいにくホテルまで車ですぐだったので助かった。 そして買い物が終わる間際になってセミナー参加者の方がもう10名増え、計40名様分の料理となる事が分かり急いで買い足した。
参加メディアの方々に写真を撮影してもらうブースを2つ設ける事になっている。 そこで食器その他盛り付け材料も用意しなければならなかったのだが、これもデパートが近くにあったので楽だったし、好みの食器を見つける事もできた。
セミナー当日
スタジオへ10時入りし、早速調理に取り掛かった。 まずはピェンローの白菜を煮る所からはじめたのは、煮込むほどに美味しい鍋となるからだ。
干し椎茸は前日からミネラルウォーターに浸しておいたし万全である。
チキン南蛮の甘酢だれとタルタルソースの品質にこだわったのは、ありがちな味にならない為だ。 そして大隅麦の炭酸割りと合わせるには甘すぎてもいけないのでややサッパリ味に仕上げた。 具体的にはピクルスの量を増やして品質の高いマヨネーズを用いた。
チーズスティックはチキンを揚げはじめる前、まだ油が新鮮な時に揚げておいた。
時計を見ながら黙々調理を進め、13時前にはほぼ先が見えた状態となりひと息ついた。
撮影ブース用の盛りつけも済ませ、いざ15時開演を待つ。
セミナー開催
メディアの方が続々と来場され席がどんどん埋まってゆく。 まず登壇したのはサントリー社の焼酎部長である清水悟氏である。 開発背景や大隅麦の特徴を細やかに説明された(ページトップ写真右)。
次に大隅酒造の工場長、斯波大幸氏が登壇し、なぜ大隅麦がこれほどまでにフルーティーなのか等造りに関して詳細に説明された。 私も聞いていて大変勉強になった(ページトップ写真中)。
そして最後私が登壇し、なぜこの三品を選んだのかや、大隅麦の魅力について熱く語らせていただいた。 最近気づいたのだが、私は熱が入るとつい長崎弁が出てしまう汗。
皆様が試飲、試食されている光景を見ていると、予想通りピェンローの器を手放せない方が多く見られた。 ピェンローと焼酎の相性といったらもう、15年前から私はそれを説いている。
試飲が済んだ後質疑応答となった。
私も多くのメディアの方から質問を受け、この三品を選んだ背景などを深く語らせていただいた。
これを書いている現在、多くのウェブメディアで大隅麦の記事が立っている。
大隅 麦
大隅麦の発売は2月25日。 当面は飲食店限定で販売されるようになっている。 もしもお店で大隅麦、の文字を目にしたらぜひロックや炭酸割りで注文していただきたい、味はナチュラルボーン焼酎飲みの私が保証する。
最後に今回のセミナーで携わらせていただいた多くの皆様へ心より感謝申し上げます。