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2019/08/27 雑記

SNSにおける日本の諸事情:Facebookは嫌い?

昼下がり、Google Trends で調べものをしていた。

Google Trends はご存知の通り Googleで検索されたキーワードをその時々の範囲内で比較参照できる優れたサービスである。 もちろんこんな事をできるのは世界でGoogleただ一社だけ。

さて調べものが済んだあと、このツールを使った後は毎回そうなのだが、思いついた競合同士の検索ボリュームを比較するという時間泥棒な遊びを始めてしまったのだった。

お題は何となくSNSにした。

各SNSの世界的シェアを比較

今の時代、SNSといえばまず真っ先に挙げられるのはもちろんInstagramだろう。 そしてその母体のFacebook。 さらにはトランプさん大好きTwitter。

そして新進気鋭のTikTok…これはまあ良いや。 事前に調べたところ、今CMなど打っちゃって、結構な盛り上がりを見せていそうだが、前者らと比較すると比べものにならない存在感だった(すべての国において)。

さてTwitter、Instagram、Facebookをすべての国を対象に2004年~現在までの期間で比較した結果がこれだ。

一目瞭然、圧倒的なFacebookのシェアである。 2013年頃からボリュームの減少が見られるものの、TwitterやInstagramをもってしても、比較対象にならない程の巨山である。

ちなみにTwitterとInstagramだけを比較するとこうだ。

2015年を境にし、InstagramがTwitterをブチ抜いている様を確認できる。 こんな急角度の縁起良い右肩上がりのグラフを見たのはしばらくぶりだぞおら。

さて、今度は対象国をわが日本に限定してみよう。 調べるまでもないとは思うが、たぶん同じようなグラフになるだろう。

日本におけるTwitter、Instagram、Facebookのシェア比率

Twitter、Instagram、Facebookを、日本において、2004年から現在までの期間で表したのがこれ。

ウッソだろ。

すべての国を対象にした際、圧倒的な検索ボリュームを占めていたFacebookがこの日本においては2014年頃を機に急速に勢いを失っている。

そして全世界から注目されている今最もアツいSNSであるInstagramが、この日本ではTwitterに大きく水をあけられている。

Twitterの安定力よ。

私はここでモニターを離れて下駄を履き、小雨の中傘も差さずに散歩に出た。

何故日本における各SNSのシェア比率は世界と異なるのであろうか?

ちなみに対象国をG7参加各国で絞って検索してみても、全ての国を対象にしたグラフとほとんど同じラインを描く。

つまり減少気味ではあるものの圧倒的にFacebookがマンモスで、InstagramがTwitterを貫き抜いている構図。

それなのに、どうして日本だけが大きく異なる比率となっているのであろうか?

背筋がゾクゾクしてきた。 これは熟考せねばならない大問題である。 SNSのみならず、今後のサイト運営にも関わる重要案件だ。

モニターの前に戻り、熱々のエスプレッソを淹れて、ススりながら考えた。

なぜ日本で Facebook は人気がないのか

ご存知の通り、Facebookの世界は実名主義である。 もちろんアイコンも自分の実写が基本となっている。

この辺がやはり日本国民には支持されない所なのではなかろうか。 これは随分前から言われている件ではあるものの、こうしてグラフを見てみると、いっそうその思いが強まった。

ちなみに私の個人的な意見を言うと、Facebookがキライである。 嫌悪しているほどではないが、何が面白いのかサッパリ理解できず現在に至っている。

一応アカウントは作ってはいるものの、それはぷちぐるのFacebookページを作成するにあたり必要であったから作っただけで、基本放置で何の情報も発信していない。

私は自身をネット古参ユーザーと表して良いと思っている。 現在のようにつながりっぱなしになる以前(実際あったのだそんな時代も)から www の宇宙を冒険してきたという自負がある(念のために言っておくが www はワラや草でない、World Wide WebつまりこのページもどんなSNSもアプリも全てが存在している世界である)。

ウェブがなかったら今の私は存在しない。 この世界での私の全ての活動は、普段ならば出会うチャンスのないような人や、物理的に相当離れた場所にいる人との巡り会いによってもたらされたものである。

だから今でも私は、顔も合わせた事もない、考え方にも相違があり、同じ船に乗るハズのないような人との出会いをウェブに求めている。

ところがFacebookはやれリアルな新旧知人とつながって喜んだり、BBQの見せ合いっこをしたり、わざわざウェブ上でする必要のないような内輪話で盛り上がったりと、「今度会った時にでも話せばよい」程度の情報であふれている。

未知の情報こそを求めているのであり、既知の情報なぞ後回しで良いと考えている私にとっては、何の面白味もない場所、それがFacebookなのだ。

個人的な話はさておいて、世界的にもピークを越えた事は間違いないFacebookの日本における他国以上に低い検索ボリュームは、やはり実名制にあるのだと考えた。

つまりそれこそが、日本においてのTwitter人気に反映しているのではなかろうか。

なぜ日本人はTwitterが好きなのか

上にも書いたが日本におけるTwitterの安定したボリュームには目を見張るものがある。 ちなみにグラフの一番ピーク、角みたいにチョコと立っているのが2011年の3月である。 言わなくても分かるだろう、あの時通信手段が断たれた中、大いに情報のインフラとして活躍したのがTwitterだった。

あの頃からすると緩やかな減少傾向ではあるものの、今に至るまで根強い人気がある事が分かる。

私も適切な距離感の基Twitterを活用しているが、日々目にするアカウントの九割、もしくはそれ以上の割合でユーザーは実名でないしアイコンは本人でもない。

この匿名性こそとっつきやすいSNSとして愛されているのかもしれない。 では他国ではどうだろうか。 Facebookの隆盛を見るかぎり、実名でバンバン情報発信する文化なのだから、わざわざTwitterで匿名までしてツイートする必要がないのかもしれない。

あと日本語との親和性もありそうだ。 たとえばトランプ氏が英語で「謝辞」と書くならば「Acknowledgment」である。 140字という限られた文字空間ならば、少ない文字で多くの意味を表現できるほうが当然内容も詰め込みやすい。

以上を背景に、「だるい」とか「はらへった」等無意味な事を気軽につぶやきながらも時には真剣に「それは違うと思いますよ百田先生!」みたいに素顔をさらすことなく意見できる空間としてもてはやされているのかもしれない。

どうして日本では Instagram の勢いがそうでもないのか

世界中で大人気なのに、どうして日本ではTwitterの陰に埋もれてしまっているのか?

エッグタルトにかじりつきながらしばらく考えてみた。

Twitterは「おはよう」と文字を打ち込めばそれだけでもう投稿する事ができる。 一方Instagramは基本文字だけの投稿はできない。 たまに書いた文章を画像化して投稿している人もいるが、それは例外としたい。

Instagramへ投稿するには、なにかしらの画像や動画が必要だ。 今の時代だれもがスマホ、つまり高機能カメラを携帯しているから写真を撮る事など呼吸する事に等しい。

それなのになぜ、日本においてInstaはそうでもないのか?

理由のひとつに「見栄」があるのかもしれない。

たとえば五十代サラリーマン男性のアカウントが、今日昼に食べたマシマシ二郎を激写して短文を添えて投稿したとする。

ささやかな反応がありそれを喜んで、毎日繰り返したとしよう。 時には愛猫の写真もはさんだりして。

そしてある日ハタと気付いてしまうのである。

自分のアカウントのホーム画面がまったくイケてない事に。 全体的に茶色い。 まとまりがまったくない。 なにしろ写真のセンスが皆無。

日々目にしているキラキラした女子達の投稿とは対極にある我が投稿。 それにウンザリして静かにこの世界を去る人が少なくないのかもしれない。

私は今、重要な事に気づいてしまい戸惑っている。

その発想は、この投稿のまとめを書いて「公開」ボタンを押そうとした瞬間に舞い降りてきた。

よく考えてみてほしい。 ここは、ニッポンである。

そう、私たちの母語である日本語での検索ボリュームを比較検討しないでどうするのだ(青筋)。

すぐさまこれまでのいきさつを妻へ電話して7分費やし説明をした「ふーん、だからなに?」というニベモナイ返事ではあったものの、ひとまず興奮を鎮める事ができた。

ではその結果を発表しよう。 ツイッター、インスタグラム、フェイスブックというワードを日本を対象に2004年~現在までの期間で比較した結果がこれだ。

ん?

英語で調べたのとたいして変わらん(涙)……むしろTwitterの勢いが顕著になっているではないか。

日本はSNS界においてガラパゴス化している事が明らかになった。 もしかするとこのままゆけば、マストドンといったもっとニッチなSNSへと私達は向かってゆくのかもしれぬ。

でもまてよ、私達がInstagramを検索する時にたいそうご丁寧に「インスタグラム」と検索するかしら?

「インスタ」と検索窓に打つのではなかろうか?

ツイッターはこれ以上略しようがない。 「ツイタ」なんて聞いたことがない。 「フェイスブック」もあやしい。 「Fb」も考えられるがこれでは似た名称が沢山あるので精度に劣る気がする。 そもそもFacebookに関しては日本で超下火、で結論してよいと思う。

いざ早速、

ツイッター、インスタ、フェイスブックというワードで日本を対象に2004年~現在までの期間で比較してみたい。

お♡

Facebookは置いておくとして、ついにInstagramがTwitterを刺す構図が出現したのだった。

つまり日本人はFacebookの事が好きでないだけでガラパゴス化などしておらず、健全に世界のハヤリに乗れてるワケだったのだったのである。

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