粉にゃまぐれる

年末子供たちの「たこ焼きば食べたか」ていうけん飲みながら、チマチマ焼いてやったとさね。
そしたらなんね、人が焼く手間も考えずにパクパク食べてくれるけんさ、アッちゅう間に無くなるとやもん。 「もうつかれたけん焼くとやめるけんね」
これがみんなのタコ焼き熱に火ばつけてしもうたとさ。
市販のたこ焼き粉ばいっぱい買うてきてから自分達でワイワイ焼いて喜びよるとばってん、オイから言わしたらそがん粉ば使うて作るとは邪道以外なにもんでもなくてさね、丹念に抽出したカツオダシの効いた生地でこしらえたほうが百も美味しか、て言うとにたこ焼き粉ば買うてくるとやもん。
こん人達は熱するとも早かけど、冷むっとはもっと早かとね。 一杯買うてきたたこ焼き粉のまだ余っとるとに飽きてからほたらかしとるとやもんね、でたー。
そこでしゃーなしに、そん粉ば使うてお好み焼きば焼いてみたらああた、めちゃくちゃ楽に焼けるたいね腹ん立つ。 これなら誰が焼いてもカリッとした粉物の作れるばい。
油ばごく少量しか引かんでも、ほったらかしとるだけでカリッと焼けて返しもやすかとやもん。 家族がこん粉ば買うてくる理由のわかったとばい。
なんていうメーカーの作りよる粉やろうか。 くやしかばってん、この便利さだけは認めんワケにはいかんよね、実際。