アドカラーはこう使え! 革靴の色補修手順

このページでは、こすれて色が抜けてしまった革靴を、アドカラーを使って補修する手順を記しています。 大切な靴が再び第一線で活躍できるようになる事をお祈りしております。
こうして靴の色が抜けた
いやー、酒飲んだら妙に活動的になり困っています。 シラフならば到底あきらめる所をつい「やってみっか!」と乗っちゃうワケでして・・・。
こないだ飲んだ帰りになかなかタクシーがつかまらず、つい友人と「こうなりゃ歩いて帰ってみっか!」と、8キロもの距離を二人でヨロヨロ歩いてしまったんです、我ながらアホです。
「意外と歩けるもんだねー!」
と、その夜は互いの健闘をたたえて別れましたが、問題に気付いたのは翌朝でして。
その時履いていた、Loake 290のカカト部分の色が落ちてしまってるんですね・・・。 千鳥足で8キロですからね、靴同士がこすれあってハゲちゃったんだと推測します。
アドカラー

そこで登場するのがアドカラー(公式サイト)!です。 靴補修クリームで、チューブに入って全15色用意されています。
アドカラーで靴補修

ご覧ください、これがバカやった結果の無残にくたびれ果てた愛用ブーツです。
ちょうどカカトの内側部がこすれ合って色が落ちてしまっています・・・。 これを補修してまいります。

まずはパレットにアドカラーの茶色をしぼり出します。 伸びが良いのでごく少量出すだけです。 さてこのままでは、今回補修したい靴の茶色よりも色が明るすぎますので、黒少々を絞りだし、茶と練り合わせるのでした。
靴を観察しながら、少量ずつ黒を加えてまいります、ネリネリ。 逆にもし、色が暗すぎるようでしたら、白を足すワケですね。 つまりアドカラーで靴補修をしようと思い立ったら、目当ての色の他、黒と白を用意しておくと万全だという事になります。
現に白は有用性が高いのでしょう、白だけ他の色の倍量サイズが用意されています。
- 各色:20g / 本体300円+税
- ホワイトのみ: 40g / 本体500円+税

さて、色を調整したアドカラーを靴に塗ります。 この際筆を用いるよう説明書には書いてありましたが、何度かやってみたところ、丸めたティッシュが現状一番やりやすかったです。
ごく少量をティッシュにつけて、薄く、うすーく皮へ何度か塗りつけます。 みるみる革は思い描いた色へと染まるでしょう。
塗った後は、15分乾燥させます。

これが補修後の状態です。 よく見ると、たしかに補修跡を確認できますが、何もしないよりはまったくマシになりました。 色の調合に気を使い、塗りにも丹精込めればより精度の高い補修ができる事でしょう。
あとはオイルを塗って、磨いてやれば、愛着の一足は輝きを取り戻します。
メモ
- 色が意図しない所についてしまった場合は、耐水ペーパーの細かいので磨いてやると落ちますよ、塗りを失敗した時にも便利です。
- アドカラーは、スエードには利用できません。
黒い革靴の場合
今回痛めたLoake290の黒も所有しております所、黒い靴は非常に楽です。 キズがついた部分にアドカラーの黒を塗りこむだけなんです。
後記
※実は今回アドカラーで補修する前に、靴屋さんに修理を頼んだんです。 すると「あーこの革質は、色が乗りにくいから、メーカーさんに修理してもらわないとダメですねー」と言われて途方に暮れていたところ、偶然手にしたのがこのアドカラーだったんです。