宮崎駿noカレーラーメン
先日テレビで宮崎駿さんの特集をやっていた。
絶賛上映中の『風立ちぬ』は、自分の作った映画史上初めて、涙した作品だという。 公開初日、映画館は人であふれた。 その同じ日、宮崎さんはシンとしたアトリエでひとりカレーラーメンをススっていた。
塩ラーメン、タマネギ、バター、カレー粉を買いに行き、自分で作る。 映画から離れ、元の自分に戻るための、いわゆる儀式であるという。
マネして作ってみたところイケる。 ラーメンにカレーというニッポンの二大国民食が合わさるわけで、塩ラーメンだからこそバターとカレー粉が活きてるわけで。
作り方もなにも、バターで丹念にタマネギを炒め、そこへカレー粉をドサッと加え炒め薫りを出して、上からスープを注いで麺を入れて頃よく煮る、仕上げにもう一度カレー粉をパラリ、なんてことはたぶん宮崎さんはしないハズで、鍋に全部放り込んで煮て食う、という感じではなかろうかと思う。
以前読んだ『虫眼とアニ眼』にこうあった。
仕事が佳境に入ってくると、食事を摂るのすら面倒臭い。 腹に引き出しがついていたら、どんなに便利だろうと思いますね(笑)。 店屋物とって、パッと引き出し開けて、ドンと放りこんで、ドンと閉めて、そのまま仕事が続けられたらって。
引退されたそうで、うちの子たちも毎度お世話になりまして、ありがとうございました。