プチシイタケ
シイタケに塩、胡椒を振り、たっぷりのバターで炒めてつまむ。 噛んだ瞬間、傘のヒダからバターがにじみでてきてアチアツなりながら冷ったいビールを流し込む。 たぶんその気になれば、シイタケのバター焼きだけでビールを5リットルは飲めると思う。
シイタケのバター焼きは、自分で作ったほうが旨い。 炒める際立ちのぼる芳醇な香りは、調理場でしか味わうことができない。 その余韻に浸りつつ急いで食卓に乗せ、即かぶりつくのである。 ただ卓につき、できあがるのを待つだけならば、あの香りを楽しむことはできない。
先日野菜屋の店先で、とても小さなシイタケが売られているのを見つけた。 マッシュルーム大。 こんなに小さいシイタケは見たことがない。 どうしてこんなに小さいのだろうか? どうあれ、安くもあったし買って帰ることにした。
やはりバター焼きにした。
一口サイズだからパクパグつまめる。 いつものシイタケと比べ、味が薄いとか香りが足りない事はない。 こりゃあ、あえてこのサイズで「プチシイタケ」として売り出したほうがよい。 大傘のシイタケにかじりつく楽しさもあるが、つまみやすく、酒肴にするならばこちらのほうが楽である。