三歳半検診
今日は次男の三歳半検診の日。 すくすく健康に育っているかを見てもらうのだ。
いくつかの検査項目は家庭で行い、先生に報告するようになっている。 まずは視力検査から。
視力検査に使われる切れ目の入った輪のことをランドルト環という。 大小の環が印刷された紙が用意されてあるので、2.5メートル離れたところからそれを見せ、どこに切れ目があるのかを答えてもらう。 片目ずつ行うルールになっているので、目隠しとして、スプーンを代用した。 メジャーで2.5メートル計測し、次男を立たせる。
「はい、これはどこに切れ目がありますか?」
次男はトコトコ歩いてきて、じかに環の切れ目を指差した。 「ここ!」
ちがうちがう。 「あのねえ、そこから動かずに上!とか下!とか答えてください」
「上!!」 いやいやいや、まだ環を見せていないでしょう。
と、まずはルールを理解してもらうのに15分を要した。 検査自体は難なく終えた。
次は色を見せて何色なのかを答えてもらう検査。 この担当はカミさんである。 オイは検査を眺めながらコーヒーを飲むことにした。
カミ:「この色なーんだ」
次男:「赤!」
カミ:「正解。 じゃあこれは?」
次男:「青!」
カミ:「正解。 これは?」
次男:「黄色!」
どの色を見せても的確に答えていく。 そこでカミさんは、ちょっと意地悪してみようと考え、ライムグリーンを見せて「この色なんだ?」と聞いてみた。 すると次男はこの緑とも黄色ともつかない微妙な色を説明するための語彙を持ち合わせていないために腹を立てながら「わからん!」と答えた。
それがいけなかったのか、へそを曲げた次男は、その後のテストにすべて「わからん!」と答えるようになってしまった。 後悔するカミさん。 そこでオイは、立ち直らせるために、この時期限定の奥義を繰り出した。
「そうか知らんのか。 サンタさんに伝えておくよ、知らんってね。」
するとすぐさま「だめー」と笑いながら正常に戻り、きちんと答えてくれるようになった。 ついこの間までよちよち歩きで片言しか話せなかったのに、子供が成長するのは早いもんだ。
さてそろそろ、アドベントカレンダーの準備をしなければ。