ウインドウズ壊れる
朝起きて、いつものようにPCの電源を入れたら動かない。
次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windowsを起動できませんでした
\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEMオリジナルセットアップCD-ROMからWindowsセットアップを起動して、このファイルを修復できます。
修復するには、最初の画面で ‘R’ キーを押してください。
という無味乾燥なメッセージ・・・
マジかよ・・・だからあれほど普段からマメにバックアップをとっておけといってるだろうが自分。
病気したときに健康の有難味がわかる。
普段、わがPCに対して「重!」とか「遅!」など好き放題言いがかりをつけているが、これまで彼は黙々と、まじめに、働いていたんだ。
予兆はあった。 ここんとこ妙に重たかったんだよなあ。 思わず再起動させたっけ。 ハードディスクの替え時なのかもしれん。
兎に角対処せねば。
いの一番で検索してみると、まさに今回トラブった愛機「レノボ」のサポートページに行き当たった。
それにしても、どうしてこう、これ系のサポートページって・・・難解な文章で書かれているのだろうか。 ただでさえ難しいジャンルなのに、それを助長するような、どっちかっていうと「読むな!」といわんばかりの文章。 おまけにフォントは小さいし、行間は狭いわで読みにくいったらありゃあしない。
眉間にシワ寄せ目、細めながら読んでいくとつまり、こういうことらしい。
この問題は、Windows XPインストールのシステムハイブやソフトウェアハイブが失われているか、または壊れている場合に発生する可能性があります。
問題を解決するには、以下のサイトを参照し、必要な作業を実行して下さい。
(リンクここから)マイクロソフト サポート技術情報 -436927 ファイルが失われているか壊れていて Windows XP を起動できない場合に回復コンソールで修復する方法(リンクここまで)
なるほどね!windowsのことだから「マイクロソフトに聞け」ということなのね、ごもっとも。 それではリンクをポチッと。
申し訳ありません。お探しのページは見つかりませんでした。
あるんだよなあこういうの・・・・・・マジかんべん。
さらにその下には注意書きが。
※Lenovo・IBM製品にプリインストール(最初からインストール)されている Windows XPはOEM版と呼ばれ、製品版の Windows XPと一部ファイルが異なるため、ファイルが存在しない場合もあり、上記サイトに記載されている作業が実施できない場合がありますのでその旨ご了承ください。
だからオイのPCはOEM版なんだよね。 記載されている内容っていわれてもリンク切れじゃないか。 と息巻いてるとさらに続きが。
※上記サイトのURLや内容は予告無しに変更になることがあります。予めご了承ください。
遅えよ!
まあまあ、とりあえず落ち着いて。 じゃあ、次はマイクロソフトのサポートページを検索してみるか。
マイクロソフト サポート オンライン:レジストリの破損により Windows XP を起動できなくなった場合の回復方法
まさに該当するエラーメッセージから回復する情報が記されているが、ひとつ問題がある。
コンピューターのオペレーティング システムが OEM によってインストールされている場合、 この資料に記載されている手順を使用しないでください。
だからウチのはOEMやて言いよるやろうがっ! モニターを持ち上げて窓の外にドーン!と放り投げたくなった。 このサポートページ内にはOEM版の回復方法は無い。 速攻ブラウザを閉じた。
レノボはマイクロソフトに聞けというし、マイクロソフトには欲しい情報がないし・・・
もはやリカバリーするしか方法はないかなあ。 でも大切なデータがなくなっちゃうのは嫌だなあ・・・まるで重度の二日酔いのように気分が悪くなってきた。
再度Fire Foxを立ち上げ、カタカタあてもなく検索をはじめる。 「ん?おっ!」
なるほどーそんな手があったんだ!
レノボからハードディスクを取り出して、別の健康なPCにつないでデータを保護する!
都合の良いことにウチにはカミさん用のPC(ソーテック)がもう一台ある。 早速ドライバーを持ってきて、2台のデスクトップの内臓をあらわにした。
レノボのハードディスクを摘出し、ソーテックにつないで、電源を入れた(レノボのHDDはSATAコネクタであり、ソーテックのはパラレルコネクタだったのでギクリとしたが、ちゃんと端子があった)。
すると、すんなりレノボのHDDを認識してくれて、大切なデータをコピーすることに成功した。 助かったよカミさんのソーテック(コピー中に巡回冗長検査エラーというのがたまに出たが、ファイルを小分けにコピーすると回避できた。 でもどうしてもエラーがでるファイルがあって、そいつのことは知らんフリをした)。
とりあえず一安心。 HDDをレノボ内部に戻した。 さてどうしよう、リカバリーしてやってもいいんだぜこっちは。 何せデータを保護できちゃったんだからねえ。 でも若干の手間がかかるなしかし。 せっかくだからもう少し回復法を検索してみるか。
KNOPPIX
すばらしいサイトに出会った。
Windows XP修復大作戦 – I will work it out
今回と同じ症状から復活した方のブログである。
読み進むうちになんだか自分にもできるような気がしてきて、さらにそのエントリに寄せられた数多くの方々の復活コメントに後押しされて、オイもいっちょう、挑戦してみようかと思い立った。
その方法にはKNOPPIX(クノーピクス)というフリーソフトが必要で、クノーピクスは何なのかというと、インストール不要、CD-ROMから起動するだけでLinuxが利用できてしまうという代物。
のんびりとダウンロードする。
次に、ダウンロードしたKNOPPIXをCD-Rに焼く。
そしてレノボのBIOSで一番最初に起動を試みるデバイスに、CD-ROMドライブを指定する。
CDを入れてから電源を入れると、KNOPPIXで、起動する。
あとはWindows XP修復大作戦 – I will work it outのコメント欄、saint sさんの手法で作業するだけ。
windows > system32 > config 内の壊れたDEFAULT、SECURITY、SOFTWARE、SYSTEM、SAMと名のつくファイルを全部削除して、
System Volume Information > restore > RP○○(ちょっと前の日付のものを使う) > snapshot にある
- _REGISTRY_USER_.DEFAULT
- _REGISTRY_MACHINE_SECURITY
- _REGISTRY_MACHINE_SOFTWARE
- _REGISTRY_MACHINE_SYSTEM
- _REGISTRY_MACHINE_SAM
を、 windows > system32 > config内にコピーする。 そしてその5つのファイル名を、
- DEFAULT
- SECURITY
- SOFTWARE
- SYSTEM
- SAM
と変更するだけ。 あとはKNOPPIXを終了させ、CDを取り出してから再起動させるとウインドウズ復活! これもひとえに、素晴らしいサイトに出会えたからにほかなりません。 どうもありがとうございました。
いやー大変勉強になりました。