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きぢ醤油

きぢ醤油の煙突

広島駅から電車で一時間あまり。 瀬戸内海を眺めつつ向かったのは、仁方本町にある醤油の老舗「きぢ醤油」。 縁あって、醤油蔵の見学をお願いしたところ、こころよく引き受けていただいた。

思い立ったのは昨年末に自家製醤油を絞ってからで、どうしても真の工程を学んでおきたかったのだ。

近くまで来ているはずだが土地勘がないもので、地図を片手にうろついていると、趣のある煙突が見えた。 早速カメラを引っぱり出して撮影し始めたところで「面白い煙突ですよね」と、うしろから声が。 たまたま通りがかった作業服姿の男性で、あの煙突が醤油蔵のものである事を教えてくれた。 親切に事務所の前まで案内までしていただいてホント申し訳なかった。

きぢ醤油 代表取締役 今井 明正氏

「贅沢な醤油 きぢ」の看板。 中へ入ると社長の今井 明正氏、そして今回隅々まで案内していただいた専務の今井 英明氏が出迎えてくれた。

きぢ醤油 専務取締役 今井 英明氏

社長とお会いするのは初めてだったが、醤油のみならず発酵そのものに造詣が深く、つい聞き入る事小一時間。 きぢ醤油のとなりにある蔵の酒がどうして旨いのか?を皮切りに、地域による醤油の好まれ方の違い等熱心に教えていただいた。

きぢ醤油 麹室外観

それでは早速蔵見学を。 まずは何と、核心部である麹室から。 白い扉から入る。

麹室の麹

中へ入ると、サウナのような湿度であり生暖かい。 中央に麹の入った槽が鎮座している。 麹の活々とした薫りを嗅ぎながら、某漫画のイメージで「今まさにこの部屋の中を麹菌が泳いでいるんだよな」とか妄想する。

麹のついた手

麹をつかんだ英明氏の掌は、うっすら黄色に染まった。

きぢ醤油 梅村さん

続いて醤油しぼり。 ちょうど梅村 尚史さんが作業している所であり、堂々とした体躯の彼が小さく見えるほどの圧搾機にて、もろみの入った袋を幾重にも積み重ね、醤油を搾っている。

醤油を搾っている所

顔を近づけると、きぢ醤油独特のコク深い香気が漂う。 搾りハナを少し味見させていただいたところ、舌に深く染み渡る旨味は白身の刺身をどっぷり浸してつまみたくなった。

ナイススマイル、梅村さん!

作業を一時中断していただいたにも関わらず、にこやかに対応いただいた梅村さんに感謝!

もろみ袋

ちなみにこれがモロミを入れる袋で、

搾った後のもろみ

こちらが搾ったあとのモロミ。 家畜のエサになるらしい。 発酵は止まず、このまま放っておくとかすかな熱を帯びるという。

秘密の研究所へ

続いて別棟へ。

もろみをかき混ぜる

こちらでは醤油の研究をしており、英明氏が櫂を片手にかき混ぜているのは仕込んでからおよそ五年が経過しているもろみ。 表面は硬直しており、子供ならば歩けるぐらいに固い。 英明氏がかき混ぜる度、濃厚な薫りが舞う。

もろみをかき混ぜるのだった

「やってみますか?」と聞かれたので是非!ということで櫂を受け取り上下させるが、これがなかなか骨が折れ、片手で操れるものではない。 ほんの数回かき混ぜるだけで腕がパンパンに張った。 ところが英明氏は悠々と混ぜる。 ちなみに桶は、大人がスッポリ入るほど深い。

櫂を持つ今井英明氏

最後に「ちょうどこれから面白いのが見れますよ」と英明氏が言うので蔵の前に向かえば、戸が開かれており、そこからモウモウと黄みを帯びた煙が立っていた。

漂う麹菌

前述の麹室から、麹を出しているのだ。 「中に入ると、全身黄色になります(笑)」と英明氏。 奥に明正氏の姿が見える。 これぞまさに、きぢ醤油が仕込まれている今その瞬間だったのだ。

※ 明正さん、英明さん、この度は本当にお世話になりました。 思い切ってお願いしてよかったです!

きぢ醤油

創業明治16年の老舗。 独自の再仕込法から醸し出される濃厚な醤油は国内外にファンを持つ。 http://kidisyouyu.com/

仁方本町散策

蔵見学が終わったあと、仁方本町の散策に出かけた。 英明氏の散歩コースである。

宝剣酒造

宝剣酒造

「ウチから二秒行けば酒蔵があります」この英明氏の言葉も、今回きぢ醤油にお邪魔する動機のひとつになった。 言われた通り、道路をはさんですぐのところに宝剣酒造はあった。

こちらの酒は、八丁堀の酒場でさんざんいただいているので味はよくわかる、文句なしに旨い。

造り酒屋の歴史

閑静な街並みである。 所々歴史を感じる建物があり、その都度足を止め、つい見入ってしまう。 あれは何でも、以前は酒蔵だったらしい。

仁方本町の川

町の中央は川が流れており、サラサラと心地よい音を奏でながら仁方港へと続いている。

相原酒造

とここでまたも酒蔵が。 雨後の月で知られる相原酒造である。 あの字はなんでも、榊 莫山によるものらしい。

やすり

やすり

仁方には三十数軒のやすり会社が集結している。 やすりの国内シェアは、広島県が95%なのだ。

やすりの会社には「壺」の字が社名にあるのが多い。 理由は、やすりの製造工程で味噌を使う所があり、その味噌の使い方こそやすり作りのカナメだそうで、そこから味噌が入れられていた壺を社名に冠するようになったのだとか。

仁方港パノラマ

仁方港(クリックで拡大画像)

普段目にするのとは雰囲気が異なる水面に潮の薫り。 ヤバい、だんだん住みたくなってきている仁方に。

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