Amazon Music Unlimitedを止めた話

タイトル通り。 私はプライム会員だったので、月額880円でUnlimitedを利用でき(そうでない場合は月額980円)、のべ1億曲以上が自由に聴き放題である身分だったのにも関わらず、潔く止めてしまった。
今となっては、その判断は間違っていなかったと確信している。
Amazon Music Unlimitedを止めた理由
いくつかある。 私の利用シーンは仕事中や、朝のランニング中に聞き流しするものだったが、一億曲と銘打つ通り、検索してみて見当たらなかったアーティストはいない、と言っても良い充実ぶりだった。
しかし、
いくら一億曲あろうとも、聞く曲は限られているのだ。 好きなジャンルの曲ばかり聞き続けていると、やがて飽きる。 そしてAmazon Musicのアルゴリズムが、私が好むであろう曲をオススメしてくるワケだが、
そのどれもが、どれだけ時間を置いても好きになれないものばかりだった。
なのでやがてアテにしなくなり、自力で曲を探すようになったのだが、それが疲れてくるわけで…。 利用者としては、自分が好んで聞いている曲の傾向を分析してもらい、絶妙な、未知なる曲をお勧めされてその素晴らしさに思わずヒザを打つ!みたいな経験をしたかったのである。
ところが数年利用しているにも関わらず、そういう事は一度も経験しなかった。
そして。
ランニング中はテンポの良い曲、たとえば90年代のラップ等を好んで聞き、一方仕事中はモーツァルトのような、耳に優しい曲をリラックスしながら聞いていたワケであるが、
Amazon Musicはそんなこと等お構いなしに、その二つのシーンをごちゃまぜにして見当違いの曲をオススメしてくるのである。
そもそも再生端末のチェックをしているのだから、ユーザーが今どの端末で聞いているのかぐらい分かるものだろうに、それを一切考慮せずに精度の低いオススメ曲をゴリ押しされてもそれが的を得るわけがない。
そこでこのサービスの利用に終止符を打ったのである。
Amazon Musicそして改悪へ
以降はYouTubeで曲を流したり、久しぶりにお蔵入りになっていたCDを引っ張り出したりしながら曲を聞いていたのだがフと、Amazon Musicにアクセスし坂本龍一でも聞いてみようかと再生ボタンを押してみた所、
まったく違う人の曲が再生されて辟易した。 コントロールパネルを見ると、シャッフル表示になっていたので「これが原因か」とそれを解除しようにも、以前までは簡単にできていたものの、シャッフルを止める事ができなくなっている…。
そこで検索してみると、やはり他のユーザーも「改悪だ」と憤慨している模様…Amazon Music、ヤッちまったよな。
自分の好きな曲を好きな時に聞ける所にこのサービスの存在意義があるわけだが、それを真っ向自ら否定してくるあたりは流石の傲慢さである。 そりゃ「Amazon様からギフト券をお送りします」みたいな件名でメールをよこしてくるだけの事はあるなとかえって感心した。
しばらくすると「三か月間、月額300円にするから再登録して」という旨のメールが届いたが、速攻削除した。
一度見限ったユーザーは、いかに世界最大級の小売店であろうとも、安易には戻ってこないものですよアマゾンさん。