【レビュー】ミサトっ子【使用感】
ミサトっ子は草履である。
ひょんな事から愛用しはじめてもう数年になる。 用途は、仕事場(調理場)でスリッパ代わりに履いている。
ミサトっ子との遭遇
ミサトっ子を知ったのは、近所の保育園で園児たちが揃って同じ草履に足を通しているのを目にした事にはじまる。 「これは園で指定の履物です?」と聞けば「はいウチの園児はみんなコレです!」と保育士。
なんでも健康増進の一助となるべく導入しているらしい。
私は元々下駄等鼻緒のついた履物が好きなので、ものは試しに購入してみる事にしたのである。 ちなみに健康面の件は考慮していない。
そしてミサトッ子以前は、巷にあふれている形のスリッパを履いていた。
ミサトっ子の良い所
なんといっても、足と直接接する面が、畳表である事だ。 天然のい草で作られており、すこぶる足触りが良い。 この草履と似たような価格帯のものでは、一見畳表に見えても合皮等で作られており、ただ模様を入れているだけのものがほとんどだ。 それだと足が滑るしムレるし、一時間とて履いてはいられない。
ミサトっ子を購入する際注意すべき点
Amazonで各種サイズが売られている。 注意すべき点は、このような草履は小さめのサイズを選ぶ事が定説である点だ。
私は通常、靴のサイズは28.5cmを愛用している。 だからといって同じようなサイズのミサトっ子を選べば、買いたてこそ良いものの、履いているうち鼻緒が伸びてきてガバガバになってしまう。
そこで26cmのものを選んで愛用している。 履きはじめは正直キツくて、足の指の上に鼻緒の跡がつく程度。 だがニ三日も履いているとすぐ足になじんで心地よくなる。
ちなみに足のカカトは草履の面より2センチほどはみ出ているが、これぞ草履の正式な履きこなし方なのである。
もっとも、普段の靴のサイズと同じサイズを選んで愛用しても、本人がそれで心地よいのなら一向にかまわないと思う。 靴下を履いて愛用するなら尚そうかもしれない。
ミサトっ子の問題点
ただ一言、モロい(笑)。
ページトップの画像は左手が新品で、右手が半年ほど愛用したもの。
真っ先に劣化してくるのは、カカト部分の縫い目。 ここの糸がほころびて、次第に広がっていく。
ソールも室内履きにしては、減るのが早い印象。 なので早くて半年、少なくとも一年間愛用すると、買い替える事になる。
まあ一足2000円弱だし、履き心地も良いわけで、調べたところ競合商品もないみたいだし、メーカーさんには末永く製造を続けていただきたいと考えている。