学校には行こうね
朝方ネットニュースを眺めていたら、10歳の子供が小学校へ行くのを止めて、YouTuber になったらしく話題になっていた。
そして影響力のある人々が「ガンバレ」だの「エライ」とかコメントしているのを見ていささか辟易した。
良いワケないじゃないか。
流し見した意見だと、
現代はスマホやネット等楽しい事があるのに面白くもない学校に行く意味がない
とか、
欧米では自宅で学習する文化が根付いている
だの応援する側に立ったコメントが目についたが、正直本気で言ってるのかとあきれてしまった。
ネットやスマホの楽しさが全てではあるまい。
友達と腹いっぱい体を動かして遊んだり、となりのクラスの子を好きになったり、チョコをもらったり、理科の実験に熱中したり、規律を乱したからと先生に怒られたり。
全ては学校で、否学校でなくても集団の中に身を置かないとできない事ではないか。
欧米がそうやってるから一体何だというのだ。
あげくは当人のツイートを読めば「新聞に載った」とか「テレビに出た」だの楽しんでいるようではあるが、それはニュースになるような事をしているワケだから珍しくて取り上げられるだけであり。
YouTuberになるのはもちろん自由だが、学校に行きながらでも十分時間は作れるし、集団の中にいてこそ育まれるものが山ほどある事も周囲の大人は分かっているハズだろうに。
「才能は孤独のうちに成り、人格は世の荒波にて成る」と言ったのはゲーテだが、まさに彼へその言葉を贈りたい。