平成30年の台風第7号と大地の子供たち

先日の台風7号、進路は怪しいモノの、大した風ではないだろうとタカをくくって防風対策も一切せずノンキに構えていたところ、結構な風が吹いてきてイソイソ準備をする事に。
子供達の学校も臨時休校となった。
雨戸もしっかり閉めたし、いざメールのチェックでもとPCを立ち上げチマチマ返信作業に追われているところで突如停電が起きた。 もちろん保存していない情報はパーである…胃が痛い。
近頃めったな事では停電しないのに珍しいなと、気を取り直してコーヒーでもススッていればじき復旧するだろうと思いきや 、なかなか電気は戻ってこない。
小一時間が経過した頃、一瞬パッと電源復旧したものの、またすぐにダウン…怪しい。 経験上、こういう時って結構復旧に手間取るんだよな。
PCでの作業はキッパリあきらめた。 風も強くなってきたし、今日はゆっくりオフライン生活を満喫しようではないかと肩の力を抜く。
スマホをいじれない子供達はヒマを持て余していた。 ところが次女が急提案した「人生ゲームやろう!」という掛け声に一同「イーネ!」と乗っかかり、ガヤガヤ楽しむ事数時間。 アナログな遊びの良さを再認識した子供たちだった。
それにしてもこの停電は長い。 過去にこんな台風があったが、あれ以来の長さではなかろうか。
九州電力のウェブサイトになにか情報があるかもしれぬと覗いてみるも、「このあたりが停電中です」というザックリした事意外、原因は何だとか、いつ頃復旧予定だとかいう欲しい情報は見つからない。
この時代だものSNSでも使って逐一リアルタイムに情報提供してくれたら良いのにとグチをこぼして気を静めた。
風の音がいっそう強くなってきた。 事前情報ではここまで吹くような気配はなかったのに。 しかも進路がやや東よりになり長崎は暴風域圏内に入っちゃってる。
20時過ぎに「復旧のメド立たず」というLINE経由の情報をPTA経由で受け取った。 「今日はもう早じまいしよう、あしたになれば電気は点くさ」
と、復旧を待ってから食事にしようと計画していたのを取りやめて、暗い中でのディナーを皆で楽しんだ。 ローソクとアルコールランプ、LEDスタンド、コールマンの電池式ランタン、マグライト。 各種光源を寄せ集めて摂る食事もまんざらではない子供達。
目を凝らしながらデザートのスイカを切り分けていたら、「パッ」と何事もなかったかのように停電は復旧した。 瞬間自然発生した家族内でのハイタッチで長い停電生活は幕を下ろしたのだった。