山賊焼きとは一体
山賊焼きをご存知だろうか。
どの店にも置いてあるほどメジャーではないが、「山賊焼き」の文字を見たことがある人は結構居るのではなかろうか。
個人的な印象では、三十軒の酒場を覗けば一、二軒の店には置いてあるという程度の出現率である。
要は焼いた鶏だ。
骨付鶏が多い。 串に刺さっている事もあれば、アルミホイルにくるまれているものもある。
塩味もあれば秘伝のタレ仕上げの甘辛味にも遭遇した事がある。
「これってどうして【山賊焼き】って呼ぶんですか?」
と何度か店で聞いた事もあったが、「さあ、昔っからウチではコレ山賊焼きという名前で出してるから」と、作り手からも有用な情報は得られていない。
これぞ山賊焼きだ!
と定義できる情報をお持ちの方がいらしたらぜひ、ご教授いただきたい。
個人的に「あ、山賊焼きと似てる」とつい最近思った瞬間をひとつ。
いつものようにローストチキンをこしらえて皆で楽しんだ。
いくつか部位が残ってしまい、翌日それをアルミホイルにつつんでグリル焼きした。
すると水気が抜けて肉が固くしまり、まさに山賊然とした外見と歯ざわりを得たのだった。
つまり焼き冷ましを焼くと山賊ぽい、というのが現状のところ。