水産県ながさき
何を隠そう、長崎県は全国二位の水産県です(漁業、養殖業の生産量、生産額)。 でもアピールは不得意なんですよね・・・。
長崎県が生産量全国一を誇る魚種(平成26年度)
- マアジ
- タイ
- イサキ
- アナゴ
- クロマグロ
- 養殖クロマグロ
- 養殖フグ
長崎県民として、アジやイサキ、タイはよく分かりますが、意外なのがクロマグロですね。 県民もほとんど知らないんじゃないでしょうかね、しかも養殖マグロも日本一だなんて・・・市場で見かける事はまずありませんので、需要の多い都市部へ流れているのでしょうね。 長崎人としては、クロマグロをばんばん食卓に上げたい所です。
というか、クロマグロでこそ、長崎をアピールするべきでしょう。
長崎県各海域による取組み
海域には西彼、橘、五島、対馬、壱岐、県北、大村湾、有明とありまして、それぞれ水産業の育成をしています。 おおよそまとめると、
- 鮮度向上
- ブランド化
- 収益性の向上
- 加工業者の協業化により経営効率化
- 種苗放流による資源確保
- 生息環境の改善
といったところです(広報長崎を参考にしました)。
ブランド化では対馬の黄金あなごや、雲仙ブリなど力を入れている方々もおります。 ところで、ぜひこういうのを長崎館にズラリと揃えたらどうなのでしょうか?
ぜひ首都でアピールしましょう。
アピールとはつまりこういう事だ
知人の百貨店食品関係者の話です。 某ブランド牛が有名な県へ視察に行って驚いたのが、県民がこぞってその牛を日常的に食している、という事だったそうです。
普通そういうのって、一応名産地と謳われているけど、現地の人の口にはなかなか入らない、というのがほどんどではないでしょうか。 それを、入るようにしたんですから県内から人気が出、やがて全国区になったワケです。
その為にはまず特産が県民の手に入りやすく、手ごろな価格である必要があります。
そういえば長崎も、和牛のオリンピックで日本一になった事がありました。 当初そのノボリは見かけても、食べたという人の話はほとんど聞いたことがありませんでしたね。
日本一になって喜んでいるのは一体誰なのでしょうか? 誰が、誰のためにアピールを行ったのでしょう? 長崎県民が誇ることができ又、潤う産品を育む事こそ重要です。
おっと水産品の話でした。
長崎県はせっかく海に恵まれて、日本有数の漁獲高を誇るんですもの、あとはいかに宣伝していくかというだけです。 私も含めて長崎人は、どうも自分の主張をする事に遠慮しているように日頃感じています。
行政の仕事で目につくのは、パンフレットを作ったり、サイトを立ち上げたりと、一見積極的に見えますが、生身の人間自身が売り込むという、手のかかる事はしていないという所です。
ひたすら言葉と体を使い「長崎はこがん良かモンのあるとばい!」という事実を説明し続ける覚悟が必要です。 いかに時代が進んでも、人の心を動かすのは、やはり人の心なのです。
長崎県が誇る生産量全国第一位の魚介類(2018/12/01追記)
- マアジ
- カタクチイワシ
- ウルメイワシ
- マダイ
- チダイ、キダイ
- イサキ
- アナゴ類
- サザエ
- クロマグロ
- フグ類