日本のAI
Instagramは今黙々と、自らのAIを肥やしていってるところだろう。
ハッシュタグ「#」をつけて画像を投稿するという事はつまり、その画像が「#」であるという事をInstagramに教えている事になる。
膨大な数の#と画像のつながりを解析していきながら「画像は#という名である」という確証を得ているのだ。 Googleに並々ならぬ競争心を燃やしているFacebookが買収するのも至極当然の事。
仮にInstagramのアカウントがFacebookと紐づいている場合、この国の二十代のこういう友達関係の男性は、こんなモノが好きなんだ。 という詳細なデータも提供している事になる。
無論、Googleは十数年にわたり、検索にてそれを続けているワケだから、すでに相当なデータを持っている。 がしかし、実名主義のFacebookの蓄積しているデータのほうがより、精度の高い個人情報だという事は言うまでもない事であり又、それを切実に感じたGoogleは、Google+を打ち出したのだがそれはご存じの通り、失敗に終わった。
この米国企業の熾烈な情報収集合戦は今後も勢いを増していく一方だろう。 ところで日本の企業は何をしているのだろうか? すでに到底埋める事のできない差をつけられている今、どうやって日本はこの戦いに参加してゆけばよいのだろうか。
人気のポケモンGOは、もともとGoogleの子会社だったナイアンティック社が作っている。 ポケモンGOで遊べば遊ぶほど、その国のどの場所に一番人が集まっているのかという情報をGoogleは吸い上げていくのだろう。 アメリカはもはや、他のどの国よりも圧倒的な、各国民データを保有している。
みんなが使っているLINEは、韓国のIT企業ネイバーの子会社が運営しているアジアでは相当なシェアを誇るアプリ。 これもまた、せわしく情報解析に精を出しているハズである。 日本は、mixiはもっと頑張るべきだったのではなかろうか。
新たな日本発プラットフォームの出現を期待したい気持ちは十二分あるが、もはやそれは無理なのかもしれないと思うと、おじさんとても悲しい。 輝かしい日本を作る、礎となりたい。