美味かもん雑記帳アチラコチラ命がけ

男はゆっくり上体を左へ傾け、右のポケットからハイライトを取り出した。

左手の人差し指と中指を重ねて箱をトントンと叩き、せり出てきた一本に顔を近づけ、前歯でつまみ上げる。

ふらりと鮨をつまみに行った時の事。

「はい、らっしゃい」と出迎えてくれた主人は綺麗な白髪に骨太の79歳。　おまかせのまま、黙々つまんでいたところ、まな板の上に置かれた包丁に目が留まる。

美しすぎる、と言ってよい柳葉包丁で、柄も刃も光っている。　かといって、おろしたての包丁なのかといえばそうでなく、丹念に繰り返し研ぐ事により生まれた独特の緩やかな弧線に目を奪われる。

刃先と刃元はクッとしまり、中はかすかに膨らんだ、極端に言うとカマボコ型をしており、サクを切る際の動きを観察すると、刃全体を用いながら、まるで魚の身肉が刃に吸い付いていくように、あっけなく、滑らかに切り分けられていく。

本年も開催したオフ会という名の飲み会。

都合がつかない方が多く、少人数で開催の運びとなるも、それがかえって濃厚な呑み会となり日本酒をバンバン呑む飲む。

もはやオフ会の常連となってくださってる方もおり、遠方よりお越しいただいた方もおり、オイの不案内でご迷惑をかけた方もおり・・・。

来年はぷちぐる10周年という事で、何かドデカい企画を考えておりますところ、お集まりいただきました皆様、本当にありがとうございました！