お母さん休め
たしかになにかと毎日忙しいお母様方にはたまに休んでもらったほうがよいのではあるが、この「お母さん休め」は、そんなダイレクトな意味ではない。
「さしすせそ」が、さ→砂糖、し→塩、す→酢、せ→醤油、そ→味噌であるのと同じようなかんじで、すっかり普及してしまった手抜き料理の頭文字を並べたものである。
お→オムレツ、かあ→カレー、さん→サンドイッチ、や→焼きそば、す→スパゲチ、め→目玉焼き。 と、なるのだそうだ。 しかし、これにはオイ的に異論を唱えたい。 第一、ちょっとムリがある料理のチョイスのように思われる。 料理っちゅうものはそんなにカンタンなものではない。
・オムレツだって、一筋縄ではいかない。 →オムレツの作り方
・日本人のカレーに対するこだわり方は、ラーメン同様ハンパではない。 →カレー
・サンドイッチにもイロイロあるし。 →キューカンバーサンドイッチ、 →BLTサンド
・焼きそばもそうだ。 →焼きそばの作り方(近日公開)
・スパゲチもアル・デンテやソース作りが大変だし。 →スパゲチミートソース
目玉焼きなんて、ちゃんと作ろうとすると大変である。 目玉焼きの作り方→
とまあ誰が選んだのかは知らないが、この「お母さん休め」に選定された料理たちをオイは「手抜き料理」なんて呼びたくはないわけである。 これらの料理だって、ちゃんと作れば「おふくろの味」になりえるハズである。
ちょっと脱線。 先日カラオケに行こう行こうと誘われて、シダックスへ連れて行かれたわけである。 いいだしっぺのS氏は、桑田ケイスケのものまねをしながらサザンを熱唱しまくり、年代のギャップを感じさせてくれるし、M氏は「大阪で生まれた女」が、大好きだからと、2曲連続で入れちゃってさぶーい空気を作り出してくれるしで、大変だったわけであるが、フとしたことで、朝食を「食う食わないあなたはどっち?」という話題がもちあがる。
酒飲みばかりの席なので、「食わない派」が多かったわけではあるが、オイは食う派なわけだ。 しっかりと朝飯を食って、いままで大きくなってきたわけである。 これは今後も変わることない姿勢である。
朝食を食う派にも、パン派とご飯派がいるわけで、日本人では圧倒的にご飯派が多い(ご飯8:パン2 – 内閣世論調査による)
ご飯派ならば、白いご飯にお味噌汁、納豆に生卵に海苔、豆腐、お新香、焼き魚あたりが定番か。 パン派ならばトーストにハムエッグにトマトジュースとか牛乳とか。
しかし長い人生、そんな決まりきった朝食ばかりでは退屈である。 同じものばかり食ってるから、朝食抜きになるのかもしれないといえなくもないような気がしないでもない。 そこで、一汁十菜からなる「完全な朝食」というのを考え出した人がいる。 神田精養軒 前社長の故望月継治氏である。
まず汁はというと、季節の野菜やしじみを入れた味噌汁。 作るのが面倒な場合は、牛乳でよい。
以下十菜。
- ちりめんじゃこ。 たんぱく質とカルシウムが豊富。
- にんじんジャム。 チーズなどと合わせて食べる。
- 自家製チーズ。 脱脂粉乳から家庭で作る。
- 鮭。 焼いてほぐして野菜サラダと一緒にパンに乗せて食べたり、ご飯にはそのまま焼いて食べたりする。
- ひじき。 煮物にする。
- かぼちゃ。 煮物にする。
- 納豆。 畑の肉といわれる。 ネギや昆布のみじん切りをそえて。
- サラダ。 新鮮な野菜をたくさん刻む。
- たまねぎ。 スライスして、お湯にサッと通せば辛味がとれる。 サラダに入れてもよい。
- ドレッシング。 醤油、酢、ごま油を混ぜ合わせて中華風にすると風味よし。 これをサラダにかける。
以上が一汁十菜である。 「朝っぱらからそんなに沢山用意するヒマがあるわけなかろうにっ!」というクレームがつきそうだが、慌てちゃいけない。 上記のメニューから、2、3品選んで朝食とするわけである。 ある日はサラダにジャムにパンにホットミルク。 またある日は白いご飯に納豆、鮭、ひじきにわかめの味噌汁という風に。
なんだか、朝食を食ってみようという気になりませんでしたか?
※そうそう、オイのヨメがまた妊娠したのだそうな。 そんな唐突な。 ということで、身重のヨメには出産までまるべく休んでもらおうと思う。 あ、いつも休んでるか。
-参考文献:読むクスリ4-