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美味かもん雑記帳 > > > 激安居酒屋にて
2007/03/08

激安居酒屋にて

安いということに特化した居酒屋があるというので行ってみることにした。

ていうか「刺身が300円」だの「焼酎一本が560円」だとかいうその激安居酒屋入店経験者の話にソソられたわけではないのだが、話の流れで行くことになってしまったといったほうが当たってる。 もっと言うと、これまでの人生経験上、激安を自他共に認める居酒屋というもので、おいしく飲めた試しがない。 いくら安かろうとも、タダではないわけだから、金を払う以上、美味しいものを食いたいに決まっている。

その某居酒屋の店構えは、駅前によくあるチェーン系のお店によく似ていて万人向けである様子がうかがえる。 なになに、よく見てみると、ほかにも支店が結構あるような風なことが書かれてある。 他の土地にもこの激安居酒屋はあるのだ。

経験者によると、その居酒屋を経営しているのは、某魚市場内の業者さんで、そんな立場をフル活用して海産物の仕入れを行っているので、刺身やその他酒肴を安く提供できるのだとか。 なんだかまともなお店のような気がしてきたが、まだ怪しさをぬぐいきれないでいるオイ。

「ガラガラガラッ、4人っ」と一味の人数を店員に伝え、テーブル席に案内される。 興味本位で言うと、ホントはカウンターに座り、いったいどのような手法で激安の酒肴を作り出すのかを調べてみたかったという気がしないでもないが、幹事に従うほかない。

テーブル席に案内してくれた兄ちゃん店員とは別の、少し目が死にかけているおばちゃんが飲み物の注文をとりにきた。 「飲み物なんにする?」あまり感じのよくないタメ口である。 「生4つ。」と幹事くんは言う。 そして「銘柄は何なのだ」とか、「夏でも冬でもギンギンに冷えたビールしか俺は飲まないのだ」とか、「もしやこの店のビールの銘柄はモ○ツではあるまいな。 俺はモ○ツは受け付けないのだ、俺は喉がかわいて死にそうなのだ、モ○ツ以外のビールを持って来いだのという注文をつけるものだから、その感じの悪いおばちゃん店員に、はやくも「要注意お客」としてチェックされてような気がした。 激安が売りのお店に来て、そんなにイロイロ注文をつけるこたーないのだ幹事くんよ。 聞いてくれるワケないじゃないか。

割合早めに到着した生ビールで手早く乾杯し、生ビールになにかおかしいところがないかをチェックする。 激安を謳うわけだから、もしかすると生ビールを注文しているハズなのに、他店の「生ビール小」程度の大きさしかジョッキがないかもしれないし、その生ビールがほとんど泡で構成されているという恐れもありそうな気がしないでもないが、そんなことはない。 普通の、よく冷えた、生ビールである。 しかもこの味はモ○ツではない。

警戒していた割には普通の生ビールだったので、なんだか逆にがっかりして、テーブルに目をおろすと、メニューが貼り付けてある。 そこに生ビール550円の文字を発見する。 550円っていうと、決して安いほうではないような気がするのだが・・・・。 ビールは当たり前の値段をとるのだねこのお店は。 わかりました。

生ビールと共に、突き出しが運ばれてきていることに気づく。 パッと見何の料理かわからないような黄色い物体が小鉢の中にあり、恐る恐るつまんでみる。 「ガリッ」あ、これ漬物じゃないか。 「ウッ」マズー。

突き出しとは勝手に運ばれてくるものだし、それがお店方針でもあるわけだから、それを断ることはできないが、それにしてもマズイ漬物であることは確かだ。 この突き出しって、一体いくらなんだろう。 マズッ。

マズイ突き出しをしかも2品必ず勝手に出してくるという居酒屋をオイは知っているが、その理由はというと、そのほうがお客から突き出しの代金を2品分とれるからだという。 とんでもないお店だが、それでもこれほどまでにマズイ突き出しを出していなかったはずである。

ビールで一息ついて気分がよくなった幹事くんが、メニューを嘗め回すように隅々観察しつつ、さてどの激安酒肴を注文して皆を驚かしてやろうかと、思案している。 その横からさりげなくメニューをチェックすてみる。

「今日のお勧め」ではカンパチの刺身を一押しとしている。 その代金330円。 非常に安い。 「エンガワ:330円」なんていうものある。 「アジ:330円」なんていうものはない。 でもその他の刺身も大体330円だったように記憶している。 何故か330円が好きなのである。

さらにお勧めではない刺身コーナーには、やはり330円のシメサバと書かれてあったので、喜び勇んでそのシメサバをオイが注文しようとしたその時、幹事クンはこれまでの土偶顔を一変させて、まるで金剛力士像のようないかめしい表情に変わり「それを注文するのはやめれっ!」と、オイの注文を遮った。 その表情には怒りにも似た焦りが垣間見え、それを察したオイは、まるで父に咎められた息子のようにだまってしまったのである。 これにより過去にこの店のシメサバで何かが起こったことを推測できるということはいうまでもない。

他にもチゲ鍋380円や、イカの姿焼き280円、エイヒレ130円、糠付け130円、枝豆180円、アンキモ400円、サラダ280円なんていうのも注文してみる。お、マグロ刺身380円なんていうものあるし。

何っ!魚肉ソーセージ50円!? 安っ。 注文してみるか。 魚肉ソーセージだけに時間を置かずに運ばれてきた。 一本の魚肉ソーセージの半分ぐらいの分量がスライスされてマヨネーズ付きで小鉢に無造作に並べられている。 ひとつ食べてみる。 たしかに魚肉ソーセージの味だが、歯で食いちぎった食感や味、やけに白っぽい色は、この魚肉ソーセージが決してメジャーどころのメーカーのものではなく、量販店で叩き売りされている魚肉ソーセージだということがわかった。

魚肉ソーセージを賛否両論している間に、テーブルは次々に運ばれてくる酒の肴で埋め尽くされた。 さてどれからつまもうかな。 とりあえず茄子のヌカヅケをひとつつまんでみる。 「マズッ!」

ヌカズケに関しては毎日自宅でこしらえているのでよくわかるのだが、このナスビを漬けておいたヌカ床は、いけない。 毎日のかき混ぜ作業を怠っているハズである。 外人にタクアンを食べさせると「ぞうきんの味」と表現して嫌うという話をどこかで聞いたような気がするが、このナスビのヌカヅケの味はまさにソレそのものである。 いくらマズくても、それが食品である以上、口に入れたものは必ず食べきるというポリシーを持つオイでも、こんなにマズイぬか漬けは食えない。 飲み込めない。 うーん、マズい!

あまりにも酒の肴がマズすぎると、おもわずビールがすすんでしまうという不思議な現象がこの世にあるのだということに驚きを覚えつつ、さて次はどれをつまんでみようか。

目の前にある物体は、刺身なのだろうか? 黒ずんだ、刺身というか魚の切り身が無造作に横長の皿に並ぶ。 おそらくこれがカンパチの刺身330円である。 刺身一切れ一切れは非常にコンパクト。 切れない包丁で切ったのか、刺身全体がグニャリとしていてだらしがない。 刺身のツマなんて不必要なものは一切付属されておらずシンプル極まりない。 一口食べてみるマズイッ!

もはやカンパチだとか、マグロだとかいう魚の種類を超越した味がする。 鯛等白身の魚は寝かすと風味が増すが、このカンパチの場合、寝かしているというか、水揚げ後長時間経過した魚というほうが当てはまる。 妙にグニャリとした一切れをかみしめると、古くなった脂の味が口の中いっぱいに広がる。 たぶんこれは刺身で食える鮮度のものではないのだ。 幹事くんがシメサバをあれほどまでに拒否した理由はここにあるのだ。

確かこの店は魚市場関係のアレであり、それにより安く提供できるのだとかいう話であったと思うが、そんなハズはない。 ならば何故これほどまでにどの刺身も古くてマズいのか。 築地市場内にある寿司屋が安くてウマイとかいう話はよく聞くが、本来ならばこの店もそうであるべきである。 こんなにマズいものばかり(しかも少量)並べて安さを謳うのは断じて間違いである。 オイだって、このぐらいならばできる。 これはお客をもてなすに至っていない。

頭にきたところで、焼酎でも飲って帰ろうかと思い、メニューを見る。 オリジナル焼酎560円なんてのがある。 560円ったら安いよね(どんな焼酎なのかは知らんが)一本持ってきてよ。

そのオリジナル焼酎は、一瓶360mlだった。 よく見ると、メニューにもそう書いてある。 なんだ安くないじゃないか。 それだけではなく、次の日頭が痛くなりそうな風味を持つ焼酎であった。

このお店を総括すると、アルコールは普通のお店並みの価格で提供し、すごくマズイ酒肴を少量ずつ出す故に安く感じてしまうというお店だということがわかった。

こうして書いてきて、なんだか少し辛口な意見にまとまったかな、なんて少し考えてもみるが、本当の事だし、感じたままの意見を述べたまでのことである。 もう二度と行かない。

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