十年目
二三年前から「もうじきあれから十年が過ぎようとしているのか……」と、311の事がたまに頭をよぎるようになった。
十年一昔、とは子供の頃から散々聞いてきた言葉ではあったが、こうも早いとは純粋に驚かざるをえない。
あの日、私は横浜にいて被災した。 経験した事のない揺れが地鳴りと共に長時間続いて、人生はここで終わってしまうのだと実感した事は本当についこないだのようだ。
あの日のコンビニの若い女性店員さんたちは今、どうしているのだろうか?
年齢を考えると、結婚して子供のいる方もあるだろう。 そしてあの当時の話を、我が子に聞かせたりもしたのだろうか。
昨晩大きな地震が福島県沖で起こった。 マグニチュード7.1、最大震度が6強という巨大地震だ。
もちろん311の事を思いださないわけにはゆかず、朝ニュースを眺めながら「どうしてまた十年目という節目にこんな大きな地震が…」と、複雑な気持ちが込み上げた。
これも又、311の余震のひとつなのだという。 今年は何か良いニュースを耳にしたいものである。