【燗酒】いぶしぎん【広島】
思い出したかのように向かっては二三銘柄日本酒を飲んでホッと一息できるオアシス。 酒は日本酒、燗ならなお良しを地で行くスタイル。
焼酎はわずか二銘柄の普通酒のみ。 とにかく日本酒を飲めという方針。
店内は喫茶店の居ぬき風。 椅子は高くやや座りにくい。
厨房には綺麗に磨きこまれた鍋が並んでおり、店主の性格がよく現れている。 料理は和風、と思いきや和洋折衷である。
酒を選ぶと冷やとお燗、半々で出してくれたりもする。 酒をお燗するとどれだけ味に変化が出るのかを楽しむ事ができる。
時々仲間内で盛り上がっていると店主がスッと口をはさんでくる事があり、おっしゃる事はごもっともなのだが、できればこちらから質問でもしない限りソッとしておいてもらえたら助かる。
東京の日本酒に詳しいお店でココの話をしたら知っていて驚いた事も。 つまり日本酒、とくに燗酒業界においてはハズす事のできない場所なのだ。
「西洋では昔、動物の角を杯にして酒を飲んでいた。 だから足つきのグラスが生み出された。 一方日本では貝殻に酒を注いで飲んでいた。 だから盃が生まれた」
等、面白いウンチクを聞けるのも魅力。