これから料理をはじめるあなたへ:プロが教える揃えておきたい道具や知識
![自炊するのにぜひ揃えておきたい道具たち](https://blog.oisiso.com/wp-content/uploads/2019/02/hocho.jpg)
春。 新生活をはじめるにあたり、これから料理を覚えたいあなたへ家庭料理探究家が詳しくノウハウをお伝えします、豊かな自炊生活が訪れますように!
もくじ
- 揃えておきたい道具
- 覚えておきたい料理のキホン
揃えておきたい道具
まず料理をはじめるにあたり、何も無しではおにぎりすら作れません! ここでは必要最小限の、ぜひ持っておきたい便利な道具だけをご案内します。
包丁
言うまでもなく必須です。 よく「切れすぎて怖い、危ない」なんて話を聞きますが、こういうものは馴れです。 「キッチンバサミで十分かも」なんて考えちゃいけません。 かならず包丁はあなたの強い味方となってくれます。
さてどんな包丁を選びましょう。 強くオススメしたいのは、三徳包丁というステンレス製の包丁です。 これは肉も魚も、野菜もハムを切るのも万能な包丁で、たとえば和包丁を揃えるとするならば、最低三本の包丁が必要になる所を、たった一本でまかなえてしまうのです。 だから「三徳」という名前です。
全長160ミリ程度のものが一番使い勝手が良いですよ。 値段も安いし、ぜひ大切に末永く愛用してください。
まな板
包丁を買ってもまな板がなければ鼻緒の無い下駄のようなもの。 ぜひ一枚用意しましょう。 「場所が狭いから」といって、小さなまな板を買ってはいけません。 まな板は広ければ広いほど使い勝手が良いという事は、一週間も料理をしてみれば分かる事でしょう。 薄いものも使いにくいです、まな板とそれを置く台との段差が少なくなりますからね、間違って包丁で台を「ガンッ」とやってしまいそうになり刃こぼれをまねきます。
エラストマーという素材で作られたよく見る白いまな板もありますが、刃当たりが固いんですよね。 おまけに小さな突起が滑り止めの為についていたりもするのですが、かえってそれがジャマになってせん切りしにくかったりします。 さらに使いはじめは白く美しくても、汚れも目立つし経年劣化で黄ばんできたりします。
なので、安いものでも構わないから、ぜひ木製のまた板をオススメします。 まず「トントントン」という音が美しくて料理が楽しくなりますし、木は柔らかいので食材や包丁の刃を痛めません。 さらに汚れても熱湯をかければたいていキレイになりますし、使ううちに表面が荒くなったらサンドペーパーで磨けば見違えるほど元通りに戻ります。
500円かそこらで買えるはずです、ぜひ木製のものをどうぞ。
ボール
たとえばハンバーグを作る時、ボールにひき肉を入れてこねますね。 野菜を洗いたい時にはボールに入れて水洗いします。 キッチンでも活用範囲のかなり広いアイテムがボールです。
直径25センチのものと10センチのものを各2つずつ用意しておけば大抵の事には対応できます。 あわせてそのサイズに合うザルも揃えておくとカンペキです。 お米を研ぐのも、小麦粉をふるうのも、ボールとザルさえあればカンタンです。
材質はプラ製のものよりも金物をオススメします。 そのほうがお湯にも強いし長持ちするからです。
フライパン
焼いたり揚げたりフライパンも必ず必要です! テフロン加工のものは焦げ付きにくく超ベンリですが、イマイチ耐久性がありません。 なので毎日使うとすると、およそ半年もすると表面の加工がはがれて使いものにならなくなるでしょう。
いくら安いからといっても半年ごとに買い替えていては割高です。 なのでぜひ鉄製のフライパンを用意しましょう。 鉄製のものはサビやすいといった欠点がありますが、サビはタワシでこすればすぐ落ちますし、何よりも丈夫です。 私が愛用しているものなんて、かれこれもう20年は使ってますけどピンピンしていてもちろん現役です。
フライパンよりもっと良いのが中華鍋。 あの大きくて深い丸底の鍋ですね。 この鍋一つあれば、色んな料理に対応できます。 焼く、炒める、揚げる、蒸す。 中華の知恵は偉大ですよ。 ぜひホームセンターで手に取ってみてください、おのずと気分は料理モードになるハズです。
中華鍋には柄がついたものと、持ち手が両側についている両手鍋がありますが、初心者の方には柄付のものが使い良いでしょう。
雪平鍋
時にはインスタントラーメンや味噌汁を食べたくなるでしょう。 そんな時こそ雪平鍋です! 和風の鍋で、汁の注ぎ口が左右両方についていて、色んな調理に対応できる万能鍋です。 和風だけでなく洋風中華もカカッテコイ、とても使い勝手の良い鍋です。
大ぶりなものと小ぶりなもの、サイズでいうと直径23センチと18センチを用意しておくと安泰です。
覚えておきたい料理のキホン
さて道具は揃えました。 では何を作りましょうか? 自炊は経済的で栄養もありますし、何より絶対美味しいです。
ここでは知っておくと生涯役立つ料理の基本を記します。
だし
料理の超基本です。 おいしいダシさえとっていれば、味噌汁もカレーもおひたしもシチューでも、何でも作れてしまう命と言えるものがダシです。
昆布とかつおぶしで抽出するダシさえ覚えておくとあとはもう大丈夫です。
かつおだしのとり方
- 鍋に水を張り、昆布を一枚漬けておく。
- 鍋を火にかけて、沸騰してきたら昆布を引き上げてかつおぶしを入れて5分煮る。
- ザルでこすと黄金色のダシ完成!
ね、カンタンでしょ。 一口ススッてごらんなさい、奥深い旨味が舌の上へ広がるでしょう。 だしに味噌を溶けばすぐ味噌汁です。