江木の赤てん
友人にかまぼこのみやげをいただいた。
開けてみると、確かに赤い。 このカマボコの名はつまり「赤てん」である。 見た感じは広島のがんすと似たところがある。 簡単に説明すると、カマボコに衣がついているのだ。 そしてこれを赤くすると、まさに赤てんとなる。
赤さの由来は唐辛子。 だから食べるとかすかにピリッとする。 そのままつまんでも酒の肴によろしいが、表面がぷっくりするまで軽く炙ると衣にサクサク感が蘇り、余計に飲めてしまう。
子供向けならマヨ醤油が喜ばれるだろう。
製造しているのは島根県浜田市に明治45年創業の江木蒲鉾店。 公式サイトを見て納得、その美味しさの理由がよく分かった。
近頃やたらとサイトの体裁ばかりを気にしすぎている所が多い気がしてならない。 たとえば全URLをSSLにだとか、レスポンシブデザインに移行しようだとか、とにかく売る事だけに気をとられ、一番大切な製品の品質をおろそかにしているメーカーが散見されるのだ。
食べ物はそもそも工業製品ではないのだから、こちらくらい牧歌的な体裁をしたウェブページのほうがむしろ「リアル」だと感じてしまう。 これぞまさに阿部寛公式サイト効果と言えよう。
この先も変わらぬ姿勢で邁進していただきたい。
赤てんとは
島根の浜田市で作られている揚げかまぼこ。