それぞれの接し方

カフェのテラスで20代モデル風の女性がノートPCのキーボードを滑らかなタッチで叩いている。 まさにブラインドタッチの鑑といった感じで打ち間違いもないのだろう、背筋をピンと伸ばし無表情でカタカタよどみなく、白く細い指は縦横無尽にNEC LAVIEの上を走りまくっている。
何を入力しているのか気になってつい近寄って覗き見してみようとも思ったが、それじゃおもいきり不審者なので止めておいた。
ケース弐
新幹線のとなりに座る公務員風30代の男性がけたたましくノートPCのキーボードを叩いている。 時折打ち間違いをするのだろう、同じキーをイライラ激しく連打している様子もうかがえる。 指を止めたと思ったら、イヤホンで聞いている何かを巻き戻しては、また激しくキーを打つ。 誰かの講演でも書き起こししているのだろうか、とにかくうるさく目障りでならない…ほこりかぶったMacBookも悲鳴をあげているように見える。
ケース参
テレビを流し見していたら、某作家さんが原稿をVAIOで書いている。 左右の人差し指のみを使う独特のキータッチだが、その入力の早い事すさまじい。 たった二本の指でここまで猛烈に入力をできるのならば、ブラインドタッチなぞもはや必要ない。