メニュー

美味かもん雑記帳 > 雑記 > 仕事の遊戯
2017/08/22 雑記

仕事の遊戯

某大学の研究室を見学してきた。 それに感じた雑感を記す。

60センチ水槽に水を張り、ビスケット大の丸い物体を沢山入れて火にかけて、それを真上から見た際に、ビスケットが対流している様子を確認したいという案件を複数の研究者が試行錯誤しているところだった。 ところが底に沈んでしまい、見る事ができない。

みなさんそれぞれ頭をひねって案をひねり出している。

案その1:「水槽の底にどんぶりを沈めて山を作ると良いのでは?」すると対流が生まれて見やすいのでは?

案その2:「ビスケットの厚みを半分にしたら?」すると軽くなり舞いやすくなるのでは?

案その3:「塩を沢山入れて浮力を強めてみては」すると浮力が強くなり舞いやすくなるのでは?

案その4:「治具をこしらえてビスケットを固定しては?」するとあたかも浮いているように見えるのでは?

「塩」が一番同意を得られた様子だったがひとまず出てきた案すべてを試してみる事にした。

見ていて気付いたのは、ひとりの研究者の下に助手がいて、その助手が妙案を出したとしても、その発言は助手のものではなくその上の、研究者の声として上に通じる。

だから研究者は妙案をよく思いつく助手を沢山持っていると実績も上がり、上に評価されやすい。

だが助手もバカでないので「なんかいつも俺の出した意見を横取りしてるよなあの人」と気づいてくる。 なので大事な妙案を思いついてもナカナカ言わないようになってくる。 自分が日の目を見る場面が来ない限り(でもその妙案はまた別の人が思いつくかもしれないんだよな)。

そういう空気が蔓延すると、時間と費用がかさんでくる。

理想的なのは妙案を思いついた助手を称える事。 「この案助手が思いついたんですよ、いい案でしょ!」 でもそうはいかないのが現世なのだ。

前後の投稿


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

けんた食堂が本になりました

けんた食堂が本になりました『うちめし道』

最近の記事

くらげ 2025年2月6日 new!!

Suicaの移行に四苦八苦

未来の自分の為の備忘録だ。

続きを読む

月例報告 2025年1月31日 new!!

月例報告2501

本年もどうぞよろしく。

続きを読む

ふぐの子糠漬 2024年12月12日

月例報告2412

来年もより良い年になるよう日々

続きを読む

2024年11月30日

月例報告2411

今年も残すところあとひと月。 

続きを読む

2024年11月27日

【カメラ】iOS 18 にモノ申す【改悪】

どんどん悪くなっていっている印

続きを読む


月別アーカイブ

カテゴリー
メモ
最近のコメント
タグクラウド
インスタグラムやってますー フェイスブックページへ ツイッターへ RSS 問い合わせ

ページトップへ