そうでないそうで
5月は子供たちの学校で、立て続けに運動会があった。 日曜が本番だから、翌月曜が休みとなるのは常識だ。
ところがこれを頑なに受け入れないのが次女であり、どうして姉(中学生)が学校休みなのに自分だけランドセル背負って朝から勉強しなければいけないんだと納得いかずにいる。
普段登校前、家内に髪のセットをしてもらうのだがこれすら拒んで、昔流行ったトロール人形みたいに髪を逆立てたまま、納豆ごはんと焼き魚に箸もつけず、ずっとフリーズ状態でリスみたいにほっぺを膨らませている。
こういう時は、15分程そっとしておけば治るのが常だから、皆それを願いつつ沈黙を続けている所に水を差すのが次男である。
へーん、どうせオマエ、姉ちゃん休みだから自分も学校行きたくないって思ってるんだろっへーん!
こう言われた瞬間、ガタリと椅子の上に立ち上がり、次男をスルドく指差しながら「そんなんじゃないんだゾ!」と、まるで選手にレッドカードを突きつける審判みたいにじっと見据えながら、今の心境をテキパキ巧みに腰にあてた手を崩さず説明したのだった(要約:眠かっただけ)。
当の次男は言い込められてくやしくて、いつもみたいに何か文句をとりあえず言っておこうかなと喉元まで来た所で呑みこんだ。 この辺は優れたチームワークを見せる我が子達なのだ。