さじかげん
「みりん大さじ3て、具体的な分量でないから作れません」
という問い合わせをたまに頂戴する。
仮にこれが、つい「大さじ5」入れてしまったり「大さじ2」となったところで、まず食べれないような味にはならないから、臆せずそうしてほしいと伝えている。
だがともすれば、不慣れな人にとってはそれこそが大事であり、ひょっとすると、調理以外の事象においては、自らもそのような反応をしているのではなかろうか、という疑心が生まれた。
「これはこうでないといけない」
という一般人の想いは、その道の人にとってはまったく、重要でない事へのこだわりだ、という事がままあるのかもしれないと深く自省した。