メニュー

美味かもん雑記帳 > 雑記 > 瞳をとじて?
2012/11/29 雑記

瞳をとじて?

宮崎地鶏専門店で飲むという。 よほどの事が無い限りハズれないジャンルであり、なおかつ赤坂だということで、田舎者は大いに張り切った。 店の前に着き、白字に黒文字の質素な看板をしげしげ眺める。 どこか気品があり期待が高まる。

ドアを開くと、けたたましいBGMが鳴り響いていて思わずたじろいだ。 間髪入れずに店員がドスのきいた声で「いらっしゃませぇ!!」と一礼。 予想だにしなかった展開。

BGMはよく耳をすますと「平井堅の瞳をとじて」である。 だが大音量のため音が割れている。 いやまてよ、歌っているのはどうやら平井氏ではない様子・・・こりゃ素人の歌声だ。

もしや店のとなりにカラオケボックスでもあり、音漏れしているのかとも考えたが・・・やっぱり店内のBOSEから聞こえてくる。

冷や汗を垂れ流しながら席に着き、この店を選んだ案内人に一体どういうつもりなんだと詰め寄った。

飲み放題プランだという・・・・・・。

料理は店が決めるが、飲み物は二時間以内ならば何を呑んでも構わないそうだ。 学生時分によく通った類の店である。 仕方がないのでとりあえずビールを注文してハイ乾杯。  よく冷えたエビスで旨い。 もう一杯おかわりしたところで芋焼酎でも飲みながら、地鶏料理を楽しもうと思っていたのだが、メニューを見てみると、小さい文字で「ビールの注文はお一人様一杯まで」との注意書きがある。

これを見てキレたのが同席しているビール党の男で、「飲み放題でビール一人一杯までなんて妙なルール聞いたこたねえぞ!!」と小鼻を吊り上げ皺寄せながら火を噴いた。 オイは焼酎に変えた。

黒霧島が運ばれてきた。 「クロキリの20度なんて珍しいでしょ?」と店主は自慢げだが、そんなもの長崎では珍しくもなんともない。 そもそも珍しかったって焼酎は25度だ。 とにかく25度の焼酎を持ってくるようお願いした。

料理は、はじめに何故かモツ鍋が出てきて「それ博多じゃね?」なんて声もあがったが、モツ鍋の性質上、マズくなりようがないのでまあ喰えた。 続いてチキン南蛮が運ばれてきたが、チンしすぎていて肉はジャーキーのように固く縮こまり、衣がズルリと抜け落ちておりもはや謎の料理と化していた。

その後この店の料理はあきらめ、飲みと会話に徹す事にしたので、あとは何が出てきたのかは知らないが、二度と訪れることのない店である。

結局BGMに関しては、飲み会が始まっても、けたたましく鳴り響いており会話どころではなく、音量を下げてもらったのだが、ヘタな素人の「瞳をとじて」ほど苦痛なものはなく、聞くまいとしても耳に入ってくるなじみのあるメロディーが辛かった。

つまり苦行の夜。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ぷちぐるが本になりました

ぷちぐるが本になりました『オーイ!つまみできたぞ』

最近の記事

GlobalStyle 2024年6月30日 new!!

月例報告2406

有り難い話だとは身に染みて感じ

続きを読む

2024年6月7日

NTTフレッツ光・接続不安定な時はこれを確認すべし

こちらでも書いてる通り、一度不

続きを読む

ロッジのスキレットでベーコンエッグ 2024年5月31日

月例報告2405

来月も忙しくなる事うけあいであ

続きを読む

2024年4月30日

月例報告2404

一日一日を大切に生きねば。

続きを読む


月別アーカイブ

カテゴリー
メモ
最近のコメント
タグクラウド
インスタグラムやってますー フェイスブックページへ ツイッターへ RSS 問い合わせ

ページトップへ