パックリ
※ケガの描写があります。 ニガテな方は閲覧されませんようお願い申し上げます。
一人で風呂に入り、バジャボジャ暴れていた次男(4歳)が突然おとなしくなった。 潜水でもはじめたのかと思いきや、シクシュクと泣く声が聞こえた。 泣く際、いつもならば大声を張りあげるのに何か様子がおかしい。
風呂場を覗くと、アゴから血を流しながら次男は立っていた。 ワケを聞くと、湯船に飛び込んで遊んでいたら、風呂のフチにアゴをぶつけたとのこと。 幸い血の流れる量が少ないので、別に大した心配もせず、「以後気をつけるように」と注意しながらアゴを見てみると・・・思いのほかパックリ割れている。
アゴは割れやすいんだよなあ。 これは病院へ行かねばならんレベル。 当の本人は落ち着きを取り戻し、ポケーッとしている。 すぐさま風呂からあげて、着替えさせ、傷口にとりあえず絆創膏を貼ってから、救急病院へ走ることになった。
ところがどっこい、オイは今まで晩酌してたんだ。 運転は家内に任せねばならない。 こんな時は決まって「酒ばっか飲んでっから大事なときに運転できないじゃんオマエ」と小言を言われてしまう。 まさかこうなるなんて思いもしないのだからしょうがないだろう。
家族全員で病院へ大移動をし、受付を済ませ、待合室でおとなしくしていた。 すでに何人かの診察待ちの人々がいたので、しばらく待たねばならんだろう。 次男は何事もなかったようにキョトンとしておとなしく座っている。 長男は一日フルに活動したのでもう眠いようだ。 長女はただならぬ事態に戸惑いながらも少しワクワクしている様子。 次女は、モンステラの大きな葉と、天使の彫刻がとても気になるらしい。 そこへ連れて行けとせがむ。
待っている間も、救急車で運び込まれる人がいたり、頭を氷で冷やしながら抱きかかえられてくる人ありで、病院のスタッフは大忙しだ。 電話もひっきりなしに鳴る。 次男と同じ年頃ぐらいの女の子を抱きかかえてきた人は「この子昼間に後頭部を思い切り打ったんです。 なんともない様子だったからそのままにしておいたら今になって吐き気がするとか言い出して・・・」という恐ろしい証言をしていた。
ようやく次男の順番が回ってきて、診察室に一緒に入った。 先生にこうなった理由を説明し、次男はベッドに横になった。 傷口を見た先生は即「縫いましょう」といった。 個人的な見解では、傷の大きさからして、おそらくテープかなんかで止めればそれで大丈夫なのだろう、と思っていたので戸惑った。 次男は何のこっちゃ、わからないでいる。
体を動かさないようバスタオルを巻きつけられた次男。 傷口に麻酔をされたがピクリともしなかった。 縫う前に傷を洗浄するとかで、歯ブラシでゴシゴシやりだしたときにはつま先から頭のてっぺんまで電流が走った。 縫うときってこんなこともするもんなんだ恐ろしや。
チクチクと縫い進み、合計なんと6針になった。 あご下の部分なので幸い傷口は目立たなくなるだろう。 無事手当てが終わり、安心したのか次男は帰りの車の中で寝てしまった。
翌朝起きて一言「口がちょっと開けにくいかな」と言った。 診察に来るよう言われていたので連れて行ったら、大きなガーゼは取り払われ、そのかわりに透明のテープを傷の上に貼られた。 処置はこれだけ。 五日もすれば抜糸になり、万が一テープがはがれてもそのまま放っておいてよく、風呂に入っても全然構わないそうだ。 昔と違って簡単になってんだなあ。
とりあえず傷にも負けずによく頑張ったで賞を授与することになり、欲しいもの聞いてみたら、もしゃもしゃと図鑑ということだった。 図鑑はさておきもしゃもしゃとは何かというと、我が家では「おぼろこぶ」のことを指す。 もしゃもしゃでくるんだおにぎりを沢山欲しいという意味なのだ。
子供たちの中で、初めて縫うような怪我をしたのは、やっぱり次男だった。
こんばんは
うちの子は五才ですが8月に顎を五針縫う怪我をしまして、
今も縦の縫い跡も含めまして真っ赤です。
宜しければお子様の経過を教えて下さい。
赤味もなく、ほとんど目立たなくなっていますよ。 縫ってしばらくは赤味がありましたが、そのうち薄らいでいくと思います。 お大事にどうぞ。
ありがとうございます。七五三は傷口にファンデーションを塗って乗り切りました。
とりあえず長い目で経過待ちます。