塩鮭
さんまの塩焼き、アジの開き、塩鮭の切り身・・・。 どれも朝の食卓を彩る華々しいスターたちだが、個人的な好みでいうと、塩鮭が一番嬉しい。 これに熱い味噌汁がつけばあとは特に必要ない。
焼きたての塩鮭が一切れあれば、たとえ朝でも、ご飯二杯は軽い。 否、鮭の皮だけでも一杯いけるハズだから計三杯か。 今後も飽きる気配がない。
塩鮭の調理法、実は焼くだけではないのをご存知か。
鍋一杯に湯をわかし、そのグラグラタギル中へ切り身を投入し、箸でつつきながら食べる。 鮭以外のものを一切加えてはいけない。 ただひたすら塩鮭だけを、延々とつまむのである。
話だけ聞くと、暴挙のようにも思えるが、これは味覚極楽にあった食べ方で、実際やってみると思いのほか旨いものだった。 ぬる燗をやりながら、計4切れの塩鮭をつまんでしまったので、ご飯12杯分の塩鮭を消費したことになる。
塩の効きすぎた鮭を美味しく食べる方法としてもお勧めだ。 とにかく、「塩鮭のみ」を煮ることがポイントである。