大根のから揚げ
うっかり肴を用意することを忘れてしまったので、急遽豚バラスライスを、シャブシャブすることにした。 つけだれは、ポン酢に胡麻油をたらしこみ、すりにんにく、しょうがを溶かし、タカノツメを散らしたもの。
別途大根一本を真っ二つにし、根っこに近いほうを全てすりおろす。 これで準備完了。
しゃぶしゃぶ用の薄切り肉ではないので、しゃぶしゃぶでは火が十分通らず、しゃぶしゃぶしゃぶ×4程度湯をくぐらす必要がある。 肉を引き上げて大根おろしを包みこみ、たれに浸して食べる。 無論旨い。
しゃぶしゃぶを食べていると、大根おろしはみるみるうちに無くなってしまう。 大根半分程度の量ならばわけない。 残る半分の大根は、から揚げにする。
大根を2センチ厚の輪切りにし、それを半月に切る。 あとは水を切って揚げるだけ。 醤油を回しかけて喰う。 これは嵐山光三郎による「大根のから揚げ」で、美味しさの割にはだれも喧伝しないのはどうしたものかと書いている。
作ってみると、旨いマズイを通り越した定番的な味がある。 これを嫌いだという人は、そもそも大根が嫌いな人であろう。 サッと油をくぐらせるだけにしたり、じっくりキツネ色になるまで揚げたりして、食感、風味の変化を楽しんでいる。
