予期せぬゴッタ煮
朝ごはんを仕込んでいる片手間に、今晩の酒肴を作る。
昨晩ホルモン焼きにした残りのモツがあるので、これをネギと一緒に味噌煮込みにすることにした。 鍋に胡麻油を引いて叩き潰したニンニクを放り込み、色づいたところでネギを炒めからめ、モツを加えてサッと炒めてから、味噌を入れ、酒でのばしながらミリンで若干の甘みをつける。 これを煮つめればできあがり。
思い通りの仕上がりに満足。
冷蔵庫から目玉焼き用の卵を取り出そうとしたら、となりに茄子が横たわっているのを発見した。 茄子といえば、油や味噌と相性がよい。 さっき作った味噌煮込みに加えるとボリュームがでる。 急遽刻んで炒めからめることにした。
量が増えたので晩御飯の一品にもできる。 酒肴と家族の晩御飯が一挙にまかなえるなんてステキだ。 こうなりゃ、本格的な晩御飯の一皿に仕上げてみようではないか。
味噌煮込みに水を足してのばし、ニンジン、タマネギ、鶏肉を加えてグツグツ煮た。 子供たちへのウケをよくするために、醤油、みりんを足して甘辛度を高めた。 食べる際は親子丼のように卵でとじてご飯の上からかければ旨かろう。
モツの味噌煮込みは予期せぬ方向に発展し、ワケワカランごった煮料理ができあがってしまった。
鶏肉を沢山加えて長時間煮たために、モツはしぼんで存在感が薄れ、どこにいるのかわからない。 ご飯にはよく合うが、酒には少し甘すぎてしまう。
だから肴にするときは、山椒を散らした。
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