わらび餅
カミさんがわらび餅を買ってきた。
わらび餅という言葉は知っていたものの、そういえば現物ってどんなもんだったっけ? 早速包みを開けてもらう。
きな粉がまぶされていて、形は定まっていない様子。 ひとつ口に入れてみると、なじみの無いグミグミとした食感とやさしくひかえめな甘さ、そしてきな粉の素朴な風味が相まって、舌の上で消えていくかのように無くなっていった。 餅を食べている感じではない。
わらびとはシダであり、それの根から蕨(わらび)粉をとる。 掘り出した根を洗い、粉にし、水を加えてでんぷんを洗い流し、精製して、ようやく蕨粉になる。 なんでも同じだが、ちゃんと作ると手間がかかるものだ。