豚骨のドロドロ
一度でも自らゲンコツを煮出し、豚骨スープをとったことがある方ならばご存知だとは思うが、寸胴鍋の底には微粒子になった髄が、スープを漉すと、スジや脂のドロドロが残る。
牛のストックをとる際は、骨の中身から髄をズッポリと抜け出させることがコツであるが、これは豚だって同じではないのか。 いっそのこと、漉さずにスープの中に混ぜてしまおうかとも考えたこともあるが、何十時間もかけて抽出した美しい乳白色のスープを汚したくない気持ちもある。
要はこのドロドロ、もしかすると尊いのではないか、という話。
豚の骨はズ太く厚いのでわずかな骨の破片を取り除けばほぼ純なドロドロになる。 これを活用する手立てを考えてみると・・・
常備している袋麺「うまかっちゃん」を炊くときにお玉一杯加えて煮るとああた、本格的な豚骨ラーメンの香りが立つじゃないの。 すすってみて納得。 まさに王道の味がした。 コッテリ好きな方にはオススメしたい。
ちゃんぽんを作り丼に盛り付け、上から火にかけてトロトロに戻したドロドロを回しかける。 まさに二郎で「アブラ」をお願いしたときのような外見になりインパクト大。 脂分が激増した分、塩気が薄く感じられるので別途醤油ダレもしくは塩ダレが必要になる。
ギョーザのタネに混ぜ込んでみた。 皮は手作りで厚めにするとよく合う。 コクが増して「あらいつものギョーザより本格的。 どうして?」なんて好評価を頂戴したりする。
張り切ってタネを作りすぎてしまったので皮が足りなくなり、急遽ひき肉を追加投入して固く練り上げ、割り箸に塗りつけて焙ってみた。 いい酒のサカナになった。 箸に塗るのが面倒になってみたので、小ぶりなハンバーグにまるめて焙った。 卵黄を落として甘ダレを回しかけるとまた酒のサカナになった。
10キロも豚骨を煮出せば、ドロドロは1キロぐらいとれるのでとてもじゃないが使い切れない。 でもこんな活用法もアリだと思う。
オイさん、今晩は。
私は豚や牛ではスープを取ったことがありませんが、
羊骨肉(国産)でスープストックや煮込み物を大量に作ったことがありまして。
その際、スープの上澄みをすくったあとの「ドロドロ」は、漉してすくい出して保存し、野菜炒めや冷シャブの付けダレに入れたりして活用しました♪
fuyongさんいつもありがとうございます。
何!羊骨肉ですか!!それは是非一度試してみたいものです。 では早速入手先を検索してまいります。