白熊がんばれ
「アゴヒゲ(仮名)のオススメする店で、おいしいものを食べたことは一度もないよ。」と、二人口をそろえて言う。 ソンナコトイワレタッテ、今日はアゴヒゲとメシを食いに行かねばならない。 どーすんだ。
そしてアゴヒゲのオススメする店に到着。 雰囲気イイ。 シャレてる。 マスターは白熊みたいな人。 でてくる料理は、料理というかチンしただけというか。 安スナック並み。 梅肉を多用する料理ばかりだった。 はっきりいってマズい。 来なきゃよかった。 外見だけでお店選んだらこうなるんだよな。 アゴヒゲ、イイ大人なんだから。 もっとイイ店は沢山あるはずだ。 しっかり!! と、念力でアゴヒゲに飛ばす。
「あーそれはさー、デジカメで落として、インターネットで送ればイイんだよ。」なんて客の若い兄ちゃんにアドバイスしている。 おそらくデジカメで撮った写真を、メールに添付して送ればよいという話だと思うが、なんかどっかズレている会話のような気がする。 若者のIT知識に負けずという白熊のイキガリなのか。
グリル上に取り付けられたスポットライトがイイかんじですね。 とオイが言うと、「あーこれはさー、150ワット110ボトルなんだよ。 明るかろ!」と、自慢げである。 オイの3歳の息子なみの言い間違いをしていることにまったく気付いていない。(オイの息子は「お墓」を「オカハ」という。)
自分から振ってきた最近の景気の話に至っては、「バルブがはじけてからね、お客がパッタリ。 次来る時はもうこの店無いかもよ。」なんてヌカす。
「おしい」
何品か「これってわざとマズく作ったでしょ?」と思わず聞きたくなった料理があったが、おそらくその料理はたぶん作るときに、砂糖と塩を入れ間違えたとか、酢と酒を間違えたとか、そのような手違いがあったに違いないいや違いない。