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2007/07/26 雑記

そのような余裕はない:チンを待てない男

butadon

うー、もうガマンできねえ。

でもなー、何かあったかな。 と、空腹に耐えかねて冷蔵庫をあさる、がなにもない。

炊飯器の中にかろうじて茶碗2杯分のご飯があることは確認できた。 が、おかずになるものが冷蔵庫内になーんにも無いのである。 シマッタ!

飢えきったオイは、ターゲットを冷凍庫に変更し、いきおいよくドアを引き出した。 するとそこには大量の「チューチュー」が横たわっていた・・・・・。 チューチュー以外には何も見当たらない。

少しムカついたオイは、チューチューを一本取り出してバキッと折り、長いポッチのあるほうをくわえた。 そして、チューチューの山をほじくりながら、下になにか食い物が隠されていないかを調べ始めた。 冷凍のイカやクジラ、よくわからない塊なんかがゴロゴロ発見されたが、どうも今の気分とマッチしないし、すぐに食えるものたちではない。 うーん、もはやこれまで、塩ムスビでもこしらえてガッつくかとあきらめかけたその瞬間、レトルトの豚丼を発見したのだった。

この豚丼は、角煮まんじゅうで知られる岩崎本舗から新発売されたというもので、新発売モノが大好きな嫁がとりあえず購入し、冷凍庫に入れておいたものである。 とにかく、レトルトの封を開けて、レンジでチンすればすぐに食えるわけだ。 切羽詰っている今にちょうどよい食い物があったわけだ。

早速丼にご飯を盛り、豚丼の袋を電子レンジに入れ、ボタンを押す。 あとは電子レンジが勝手にちょうどよい頃合を判断して「ピピピ」と教えてくれるのを待つだけである。

待つだけである。 が、いっこうにピピピと鳴らない。 こっちはすでに丼にご飯を盛り、待ち構えているのにピピピと言ってくれないのである。 腹が減っている分、いつもよりもよけいに腹が立つ。 あーもねーと、レンジ内を覗くと、封を開けられて、体裁よく立てかけられたレトルトのパックがクルクルと回転している様子が見受けられる。 「なに悠長にグルグル回ってんだよ! 早く温まれよ」

最早ガマンの限界、タイムオーバだ。 まだピピピと鳴っていない電子レンジのドアを開け、豚丼の袋を取り出す。 電子レンジの判断は正しい。 まだ十分に温められていないのが手に持っただけでわかる。 しかし時間がないのだ。 勢いよく丼の上に豚丼をぶちまける。 所々はまだ凍っているようでもあるが、こっちはテンパってんだよね。 そのうちご飯の熱でどうにかなるだろうし、食おう。

完成した豚丼を両手でかかえ、急いでテーブルに座る。 そして、ついに、まちにまった、待望の、食事となったわけだ。 ワシワシと食い始める。 しかし非常に冷たい。 豚丼の豚がシャリシャリとありえない音をたてる。 温まっていないどころか、十分に解凍すらできていないのである。 ワシワシどころではない。 「ワ」ぐらいしか食えない。 冷たい丼がこれほどマズいものなのかということが、初めてわかった。 こりゃチンしなおしである。

少し食べたので若干落ち着きを取り戻した。 今度は丼ごと電子レンジに入れ、ボタンを押す。 温まるまで十分待つ計画である。 レンジ内で回転しながら温められていく豚丼の様子を眺める。 「電子レンジ、おまえの判断にまかせようではないか。 もうあせったりはしない。」

やはり時間がかかるようなので、豚丼の袋の裏書きを見る。

電子レンジの場合(ラップ不要)

  1. 袋上部の口を、2~3cmほど切り取ってください。
  2. どんぶり等の器に、袋ごと立て掛けてください。
  3. 袋のまま、電子レンジで加熱してください。

と書いてある。 なんだ、はじめオイがやった通りではないか。

時間目安

  • レンジ700Wの場合/冷凍から3分・冷蔵から2分
  • レンジ500Wの場合/冷凍から4分・冷蔵から3分

と、書いてある。 そうか、冷凍からだったらやっぱ3~4分かかるわけだ。 どうりで凍っていたわけだ。 と納得する。 さらにお湯で温めることもできるわけだが、お湯を沸かしている時間などない。 どにかく、今は豚丼がほどよく温まるのを待つだけである。

しかしウチのレンジは一体いつまで温めるつもりなんだろうね、これじゃお湯をわかして温めたほうが早かったんじゃないのか。 電子レンジ、オマエの仕事は一体何なのだ。 というふうに、電子レンジに対しての不信感がこみあげてくる。 

うーんもはやこれまで、これ以上は待てるハズがない。 信じられん。 「ガチャ」とまたもや電子レンジがお知らせをするまで待てず、豚丼を取り出す。 今度は丼がかなり熱くなっているので期待できる。 ちょうどよく温められているはずだ。 丼をアチアチと両手でかかえ、急いでテーブルに運び、ワシワシと食べ・・・・、ようとしたが、熱くて食えたもんじゃない。 こんなの食った日にゃ、病院行きである。 豚丼の豚がジリジリと音を立てている。 温まったどころか、温まりすぎなのである。 ワシワシどころではない。 これでは「ワ」も食えない。 熱すぎる丼がこれほどまでに危ないものなのかということが、身をもってわかった。 こりゃ冷めるまで待つしかない。

なんなんだ我が家の電子レンジは。 すぐ取り出せば凍っているし、少し待てば熱すぎるし、一体どういうつもりだ、考えられん。 と、今にも電子レンジに飛び掛ろうとしているところ、2階から嫁が現れた。 「何してんの?」

事の経緯を話すと、我が家の電子レンジの「おまかせモード」はあまり信用することができないらしく、温める食品の袋に記されているように、3分ならば3分と、時間をちゃんと手動で設定してから温めなければいけないそうなのである。 ケッ、そんなメンドクサイことやってられっか。

腹が減って目の前に豚丼があるにも関わらず熱すぎて食えないという拷問に耐えかねたオイは、冷凍庫からチューチューを3本取り出してしゃぶりながら、じっと豚丼が冷めるのを待った。 これがまた全然冷めないというところがまたムカツク。 電子レンジはスカン。 あー腹減った。

岩崎本舗:ちゃんとチンすれば美味しいです。

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