様々なオファー
日々、大変ありがたい事に様々なオファーを頂戴している。
ところが一日24時間は、全人類に平等なものであるからして、日々のルーティンに追われては、受けさせていただきたい気持ちは山々ながらお断りさせていただく事が多い。
様々な業種、様々な案件があり、時にはまったくそれ以外の動画を公開していても「案件だろコレ」と視聴者に勘繰られる事もたまにある。
これってどうなの案件
中にはつい、首をかしげたくなるような話もある。 とある会社が、某有名企業に協力してもらい新規事業を立ち上げるのであるが、それに私の動画を提供してほしい、という。
「提供」という事はつまり無償で使用させてほしい、と願い出ているのだが、この世にそんな話が果たしてあるだろうか。
その新規事業とやらは、当然利益を生む為に生まれるハズだが、それを作る為の手段として、私に対してはそれをタダでよこせ、と言っているのだ。 私も長年社会に身を置いているが、こんな妙な話はない。
他人が創造するコンテンツを一体何だと考えているのだろうか。
出演依頼
件名に「出演依頼」と記されたメールが届いた。 読んでみると、誰もがよく知るメーカーのロングセラー食品にちなんだドラマを作るらしく、それに付随する動画を作りたいのでそれに出演してもらえないか、という話だった。
文章冒頭から緊急を要している様子であり、そのメールを送ってきた相手は、そのメーカーから派生した広告会社であり、俳優の名前も記されており、スケジュールの候補も複数挙げられており、
その俳優さんは私の動画を日々見て料理に励んでいるそうで、それならばと私も都合を作って出演する意向で返信した所、返ってきた返事は
「重要な事を言い忘れていました。 現在においてはあくまでも出演候補としてのご依頼でしたすみません」
だった。 即お断りの返信をした。 こういう輩の事を世間一般的には時間泥棒という。
この人は食品メーカー、自分の勤めている会社、俳優、そして私と、全方面に迷惑をかけている。 その旨を伝えようとも考えたが止めておいた、それこそ時間の無駄である。
これと似たような話をいくつかいただいたが、いずれも本格決定している話ではない場合は文章のまず真っ先にそれを記してあるのが普通である。 そして、こちらとしては、候補に挙げていただいたのはありがたい話ではあるが、正直そこまでして何かしらに出演しようとも考えてないし、
大抵このような話は肝心なギャラについてを一切記していない。 「仕事とは一体何なのか」を一度深く考えてみる必要があるのではありませんか、とこういう人々を見ていてそう感じる。
あなたは給料をいくらもらえるのかもしれない会社で身を粉にして働く事がでるのですか?と。
まとめ
私は料理家として活動をはじめて早二十年になろうとしており、これまで無数に企業様と共に仕事をさせていただいてきたが、ハッキリいって全てはご縁、だと感じている。
うまくいかない時は大抵全てがその方向に進むし、成功する時は、全ての要素がそれに向けて動いているかのように感じる。
そして終わってみれば三方良しなのだ。
決して仕事を選んでいるつもりはないが、これからもそれに関わる人全てが、幸せになれるような事案に参加させていただけたら最高だ。